消費者余剰を使って分析
当然だと思います。
広告にそういった情報提供の機能があったときに、それはどれぐらい世の中にとって役に立ってるかとか、どれぐらいの価値があるか気になってきませんか?
それを分析する道具が経済学にはあるんですけれども。
需要曲線の…。
需要と供給の×の図。
これは本をイメージしてるんですけど。
今需要と供給の交点がちょうど100円になってると。
100円で50冊本が売れている。
そういった仮想的な状況をイメージしてください。
この状況では100円以上出してもいいと思う消費者が、50人いると言いかえる事ができます。
さらに180円出してもいいと考えていた消費者は、実際には100円しか支払わないので80円分得をします。
同じように150円出してもいいと考える消費者は、50円分得をします。
このときの消費者の利益の合計は黄色の部分。
これを「消費者余剰」と呼びます。
ここをスタート地点にして広告を打つことによって、この三角形が増えていくのか減ってくるのかを、次に考えていきたいと思います。
広告を増やしてほしいですね。
広告作る側としては。
減っちゃうとね。
広告の効果なんですけれども、重要なのは先ほどの消費者余剰にあたる三角形のサイズがどうなるか?
これ比較してあげるともともとはこの黄色い部分の三角形でしたが、今これが緑色の大きい三角形になってる。
一般に情報提供的な広告の場合は消費者余剰は増えると。
情報提供的広告によって消費者の購買意欲が高まり、需要曲線が右上にシフト。
150円で75冊売れるという状況に変わります。
その結果三角の部分が大きくなり消費者余剰が増えます。
イメージ的には広告によって、より多くの人が買ってくれるようになる感じですね。
知らない価値が発生すればそれは消費者にとっても、うれしいというのは直感的にも理解できるところです。
自分が作ったCMでものが売れるかどうかは一番気になるポイントです。
それを買った人が幸せになったかどうかはさらに大事な事ですね。
次に2つ目のタイプの広告である説得的広告というのを、考えていきたいんですが。
まず説得的広告は先ほどの情報提供的広告とは違って、必ずしも商品とかサービスの情報を盛り込んではいない広告ですね。
すごいざっくりとした商品イメージだとか、あとは一見するとその商品とは関係ないタレントが出てるCMで、だけどロゴが出てきたりして欲しくなっちゃうタイプの広告。
はいはいはい。
これもですねさっきと同様に、消費者余剰を使って分析していくことができます。
広告を打つことによって最初に何が起こるかっていうのは、先ほどと変わりません。
需要曲線が上にシフトすると。
広告を見ることによって一時的にすごい欲しい気持ちになっちゃう。
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