説得的広告は消費者の購買意欲を一時的に高めるだけ
ただ注意しなきゃいけないのは実際その広告の中には、商品の情報とか何も含まれてはいないので、熱からさめると元の支払い意欲元の需要曲線に戻っちゃう。
もともとは100円で50冊売れるという状況が、広告によって150円で75冊売れるという状況に変わります。
しかし説得的広告は消費者の購買意欲を一時的に高めるだけなので、しばらくすると需要は元に戻ってしまいます。
ここから消費者がすでに支払った赤い四角形分の面積を引くと、マイナスになってしまいます。
説得的広告によって、損をしてしまう消費者が生まれるのです。
このすご~い支払い意欲が高い消費者にとっては、依然としてちょっとプラスはあるんですが、この交点よりも右側の人は損しちゃってるんですよね。
広告とか見て雑誌とかで見て急にそこに行きたくなったり、欲しくなったりしてでも買ってみると、何だったんだろうって思うことはありますよね。
そんなにはおいしくないものを「おいしいよ!」って、広告を作る人が言ってしまってるケースはあると思います。
説得的広告だとちょっと広告が、裁判受けてるみたいななんか。
いやでもさっきは、情報提供的な広告と説得的広告2つしかなかった。
実はあまり情報を盛り込んでない広告でも、きちんと価値があるという。
おっそれを早く出してください。
今までご紹介したのはこの2個だった訳ですけれども、もう一個新しいタイプの広告として補完的な広告っていうのが。
この補完的な価値っていうのは広告それ自体が商品を補完する。
商品を助けてあげて商品価値自体を高める発想なんですね。
例えばこの広告を見て、作り手の意図が伝わるだとかブランドイメージが向上するとか、こういう広告を打つような企業の商品だったら自分は買いたい。
それっていうのは商品が広告によって、劇的に価値が高められるという関係にあるかもしれない。
今の話でファッションビルの広告なんですけど、これ85年の広告。
これ何も商品情報入ってません。
そうですね。
何かを説得しようとしてるふうでもない。
ですね。
内田裕也さんですよこれ。
えっ!?
あっ!そうなんですか!?
そうなんですね。
ニューヨークで1人で泳いでるところを撮ってるんですよ。
へぇ~!本人に聞いたけどワニがいてすごく怖かったと。
サメかな?
これ言葉もすごいっすよね。
「昨日は何時間生きていましたか」
写真と字面でワクワクする感じはあるんですよね。
さっき勉強した中でいうと補完的な広告の気がしますよね。
箭内さん自身が手がけられた結婚情報誌のCMありますよね。
あれなんかもかなりこの補完的な。
これでありたいと思ってやってますね。
うん。
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