経済学では広告はどのように分析されてる?
最近の経済学では広告はどのように分析されてるんですか。
具体的な分析方法についてはまず2つ分析のしかたがあるんですが、1つはいわゆる通常の市場モデル経済分析のしかたで、消費者と企業買い手と売り手がいて、買い手は代金を支払うと。
企業は商品サービスを提供する。
例えばダイレクトメールを送るとかチラシを配るとかそういったのは、この通常の市場モデルに沿って分析ができる形の広告になります。
なるほど。
もう一個はですねこれはかなり広告の分析を、難しくするとともに面白くしてるんですが、「二面市場モデル」と言われる形の広告がたくさんあって、典型的にはテレビであったり新聞・雑誌メディア広告ですね。
これは直接消費者と企業がやりとりをするんじゃなくて、お互いメディアを通じて広告を提供したりすると。
企業は広告料を支払ってメディアに広告を載せます。
一方消費者は広告と抱き合わせで映像や記事などのコンテンツを楽しみ、その代金を支払います。
メディアを間に介して右側と左側で、それぞれ市場がある形になっています。
だからこそ「二面市場」と呼ばれてるんですが。
じゃあもうメディアに広告は絶対必要なんですね。
必要ですね。
これはもうけ方が二とおりあるわけですね。
代金からもうけるか。
それとも広告料からもうけるか。
これをちょっと経済学的に細かく見てあげると…。
例えばメディアがコンテンツの代金を下げた場合を考えてみましょう。
代金が安くなれば消費者の数が増えます。
すると広告価値が上がり結果広告料も上がります。
代金を逆に上げてしまうと広告料は下げざるを得ない。
こういったトレードオフに直面してるんですね。
あと世の中には代金がゼロ円のものって多いじゃないですか。
フリーマガジンとか結構ありますよね。
あれっておそらく、もしもゼロ円よりも価格をちょっと上げると、それによって消費者がすごい減ってしまって、広告価値も下がって広告料が下がってしまうと。
そういうからくりが背後にあるんですよね。
あれは身を削ってくれてるのかなと思ってましたが。
違いますね。
そっちの方がもうかるんですよ。
ちゃんと企業相手にもうけてると。
あっ!お客さん!金髪がトレードマークのこの方広告業界のトップランナー箭内道彦さん。
早速なんですが箭内さんにとって経済学のイメージとか、どんな学問なのかとか関心あるとか何かありますか。
やっぱり自分たちの生活に一番関係のあるものっていう部分で、すごい身近な学問なんじゃないかなと思いますけど。
そういっていただけるのは結構うれしいですね。
てかまず経済学者ですよ。
この感じで。
こんだけ男前で。
もっと白いヒゲこんな伸ばしてるイメージありますけどね。
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