ノーベル経済学賞ができるときに反対意見も結構あった
経済学賞だけは銀行が作った賞だったんですね。
ちょっとそういう意味では特別な賞になってますよね。
はい。
実際ノーベル経済学賞ができるときに反対意見も結構あって、そもそも経済学が他の自然科学と同じように科学と呼べるのかとか、あるいは人類にどれだけ貢献してるんだって、懐疑的な見方もあったんですね。
そうなんですね。
あったほうがいいですけどね。
そう言って頂けると心強いんですけど。
実際にノーベル経済学賞を今までどんな人たちが取っているのかを、こちらの表にまとめてみたのでずらっと受賞年と受賞者、あと右側に国籍が並んでるんですが。
アメリカが異常に多いですね。
アメリカの国旗がずら~っと並んでますよね。
ノーベル経済学賞の受賞者74人いるんですけれども、その中でアメリカ国籍の方が50名圧倒的ですよね。
多いですね。
受賞時の所属大学も結構偏りがあって、1位シカゴ大学ですけれど。
シカゴ大学…。
シカゴ大で教えている人たちがたくさん取ってる賞だと。
へぇ~。
日本人まだいないんですけれど。
いないしアジアもインドの方ですか?
唯一アジアから選ばれたノーベル賞が、インドのアマルティア・センっていう人が受賞してるんです。
実は女性の受賞者も今のところ1人だけなんですよね。
へぇ~!今年の受賞者はどんな方ですか?
はいこちらに。
3名ノーベル経済学賞の受賞者が出て、奥から…、最初のファーマとハンセンはシカゴ大学。
へぇ~!今年も3人中2人がシカゴから。
そうなんですね。
経済って世界で共通ではありますけど、それぞれの国でまず自分の国のことを通して、世界を見ていくじゃないですか。
鋭いですね。
今おっしゃったのはすごい重要なポイントで、やっぱりこれだけアメリカが経済学の中心になっていくと、アメリカの話題は関心を集めやすいんですよね。
そうするとアメリカの事例について研究した研究が高く評価されて、結果的にノーベル賞とかに行きつくという可能性も高くなってくる。
なのでなかなか日本人も食い込みにくい。
では現実の経済と深く関わりを持ってきた、時代を象徴する「ノーベル経済学賞」の受賞者たちを、紹介していきましょう。
お国は?
スウェーデンと言えばノーベル賞だよね。
君興味ある?
ノーベル経済学賞の第2回受賞者サミュエルソン。
「経済学賞は彼のために作られた」なんて言われてるんだぜ。
受賞が発表され報道陣が彼の元へ駆けつけたとき、すでにお気に入りのシェリー酒で同僚と乾杯してたそうだ。
人は彼をこう呼ぶ。
サミュエルソンはそれまでの経済理論を数学を駆使して整理し、飛躍的に発展させました。
幼い頃から神童と言われ20歳でハーバード大学大学院に進学。
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