給料は労働力という商品の値段
先生はそもそもなぜ、経済学の世界に入られたんですか?
ちっちゃい頃に短い間なんですけど、シンガポールに住んでいた事があって、そのころに周りの国を旅行するとやっぱ貧しいんですよね。
何でこういう経済の格差みたいなものが、あるんだろうかという素朴な疑問を持っていて、それで経済学をもうちょっと続けようと思って、最終的には経済学者になったという感じですね。
そもそも経済学というのは何なんでしょうか?
経済学って基本的な見方は…、こういう仕組みで今起こっている事が、起こってるんですよというお話なんですけれども、そのお話の前提になる部分が、人々は本当に自分自身をよくしようと思って、一生懸命考えて行動してるんだという、そういう枠がはめられてるんですよね。
その枠の中で説得力があるお話を作って下さいという、そういう学問だと思うんですね。
それで私にとって面白いと思うのは、実際にそのお話が正しいかどうかを、データを使って検証するというプロセスもあるんですよね。
理論を考え出す天才がおったとしても、全部大ウソの可能性もあるという事なんですね。
やっぱり面白い話に魅せられるわけですよ。
そうかもなと思うんですけれどもどんなに面白くても、現実をそれで説明できなかったら、やっぱり駄目な理論だという事になってしまうんですよね。
なるほど。
今日は特別に先生に経済ポエムを書いて頂きました。
こちらです。
軸があるからこそ、自分の考えていた事が間違っていたとか、何がおかしかったか直すという作業も、できるようになると思うんですよね。
一つの座標軸を提供してくれる学問だなと思ってます。
なるほど。
次に訪れたのは大学のとある図書室。
タイトルからして惹かれる本が結構多いですね。
この「スウェーデンはなぜ少子国家にならなかったのか」という、このタイトルで1冊になっているってすごいですよね。
本大好きのですが実は図書館が苦手なのだとか。
図書館だと入ってきた段階で、自分がその場所の違和感になってるような気がするんで、この中から僕が1個手に取ったりすると、あいつはなぜあれを手に取ったのかというのを、後で考えられるんじゃないかって、そういう事をちょっと考えてしまいますね。
こんにちは。
こんにちは。
労働者の雇用問題、法律と経済学の関係などの研究を行っています。
では経済ポエムを振り返ってみたいと思います。
経済学では給料の額が何によって決まるかが、明らかになっています。
実は給料は労働力という商品の値段。
物の価格を決める理論と同じ理屈が成り立ちます。
会社が多くの労働者を雇えるようにするには、給料を下げなければなりません。
一方労働者の応募を増やすためには、逆に給料を上げなければなりません。
結局この2つの線の交点で給料の相場が決まるのです。
「経済ポエム」カテゴリーの関連記事