神経科学と経済学が融合
先生今日はなぜ和服なんでしょうか?
今日はね集中講義なんですよ。
集中講義。
ですから雑念が入らないようにこの格好なんです。
なるほど。
雑念が入らない格好なんですね。
これを使って勉強していきましょう。
はい。
ちょっとでも先生、カルタをやるには季節的にずれてるんじゃないですか?
まっ細かいことはいいじゃないですか。
ハハハッ。
とにかくやるんですね。
はい。
さあ今夜はこれまでの内容を一気におさらい。
さまざまな経済学の考え方を、まず大竹先生が…、…、中には…、果たして…、ハハッ!ということで早速…、始まり!それでは読みます。
はい。
一体どの札が正解なのでしょうか?
はい。
これはわかりました。
はい。
これです!どれですか?
「時間割引」ですね。
当たってますね。
はい。
例えば1週間後にもらえる1万1,000円と、今日もらえる1万円の2つを比べます。
この2つを同じ価値だと考えた場合…、この割合が高いほど今の利益を大事にしてしまう傾向があります。
つまりせっかちなんです。
これまでに何度か時間割引の実験をしましたよね。
覚えてますか?
今日の1,000円。
1週間後の1,400円。
なるほど。
これちょっと迷いますね。
あ~。
でも今もらえるんですよね。
はい。
これだと今日もらえるんでこっちですかね。
Aですね。
Aですね。
「目先に利益が迫った途端誘惑に負けてしまいませんか?」と、出てます。
なるほど。
そういうところ僕結構ありますよね。
ありますね。
毎回。
毎回。
毎回これになると僕これですよね。
はい。
さらに神経科学を用いて、もう一歩進んだ時間割引の実験をしました。
これも覚えてますか?
これはアイトラッカー。
画面の下の部分にカメラが仕込んであり、視線を追跡できます。
2つの異なる日にちを比べ、どちらのお金を欲しいと判断しているのか分析できます。
これは90日後と97日後にもらえる金額を比較した場合。
今日と7日後を比較した場合、満遍なく日にちと金額を見比べていました。
すぐにもう今お金が欲しいという人だったら、今日というのか近い方の日付しか見ないかもしれないですよね。
それからたくさんお金があればいいって思ってる人は、もう日付見ないで金額しか見てないかもしれない。
はい。
視線でどういうふうに考えたかがわかっちゃうんですね。
そうです。
神経科学と経済学が融合することで、人の意思決定の仕組みがより深~くわかってきています。
子どもの頃ね夏休みの宿題ってあったじゃないですか。
夏休みが始まる前は宿題いつぐらいにやろうと思ってました?
最初ですね。
最初ですよね。
でやったのはいつですか?
最後ですよね。
最後ですよね。
ですからそれは夏休みが始まる前は我慢強いから、「嫌なことを先に楽しみは後に」という計画が立てられるんですよね。
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