患者さん側に医療に関する知識が無いから
お医者さんがその専門知識で、いろいろ治療法を順番に説明していくんですけども、患者さんのほうはお医者さんを信頼していると、それが正しいだろうと思って全部、受け入れてしまうようになってしまうんですね。
でも必ずしも全部正しいとは限らないので。
あとで結果がそうなんですね。
うまくいかなかったら、「なんで?
」って事になったりもなるほど。
しますよね。
そうすると患者側もきちっと情報をできるだけ知る必要がある、っていうことですかね。
どうですか?
実際にお医者さんに行かれたりして。
やっぱりそういう時って何も分かってないですし、お医者さんというのは何か全て分かってくれてるっていう意識が、たぶん強いんで特に僕なんかそうなんですけど、任せっきりでちょっと疑問にもし思うことがあったとしても、結構お医者さんの言うことを聞いちゃうかもしれないですね。
どうなんですか?
こういうタイプの患者さんは。
非常にやりやすい…。
、やりやすいんですか?
でも患者さんはやっぱり、お医者さんの立場とか事情はあまり分からないんですよね。
だけどいろんなお医者さんがいて、例えば患者さんが少ないクリニックなんかだと、お医者さんはどんどん薬とか注射とか検査を、勧めちゃいますよね。
はいはい。
でもそれは患者さんは必要だと思うから受けるんだけれども、でも医者の側は絶対必要なものと、念のためにしといた方がいいのとあんまりしなくてもいいのと、3段階ぐらいに分けると、患者さんが少ないクリニックだとどうしてもたくさん勧めちゃう。
過剰医療になっちゃうんですよね。
だけどそういう背景は患者さんには分からないですよね。
それでまた患者さんたちは、そうやってたくさん治療してくれるっていうことで、またいいお医者さんだというふうにもなるわけですか?
分かりやすくいうと名医がもうからない。
腕の悪いお医者さんがもうかるシステムなんですよ。
へぇ~。
例えば骨折の患者さんが来たときにレントゲンを撮りますよね。
でそのレントゲン2枚撮っただけで診断できるお医者さんと、5枚撮らないと診断できないお医者さんだったら、2枚で分かる先生の方が名医ですよね。
はい。
だけどもその収入はレントゲン1枚いくらで入りますから、5枚撮ったお医者さんの方がもうかるんですよね。
だからどうしても過剰に…。
なるほど。
そこの一番の原因は、患者さん側に医療に関する知識が無いから勧められたものは、それを受け入れると。
そうですね。
例えば「親医者です」とウソつくというのはどうですか?
、それでプレッシャー感じるような医者だったらやめた方がいいですね。
やっぱりそうですか。
ええ。
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