人がモノを捨てられない理由は損失回避(行動経済学)
もらわなかったとしたらですね最初からゼロですよね。
はい。
だから全くもらわなかったときは、悔しかったですか?
まだ悔しくないです。
悔しくないですよね。
だからいったんもらって同じものを無くしたら悔しい。
でしょ?
はい。
はい。
変な感じしません?
変ですね。
ねぇ。
結果的にはもらわなかった時と全く一緒なんだから、「ああ元に戻った」というふうに思いません?
思えないんですよね。
そうなんですよ。
だから人はね利益をもらったうれしさよりも、損をした悲しさっていう方が大きいんですよね。
でそれが損失回避っていうことにつながるわけですよ。
なるほど。
人はなぜモノを捨てられないのかを考えた回では、自身の捨てられないモノを集めましたね。
これは僕が22歳ぐらいのときですかね。
なんかそうですね。
自分で集めたやつなんで、捨てるのもちょっと惜しいなっていう。
人がモノを捨てられない理由。
それは行動経済学で明らかになっています。
人はある金額を得たうれしさと、同じ金額を失ったときの悲しさでは、悲しさの方が2.5倍大きいという事がわかっています。
今度は大竹先生に出題!?
先生じゃあここで1つ僕が問題を作ってもいいですか?
はい。
立場を逆にするっていうことですね。
そうですね。
え~読みます。
「もし自分がボクシングをやっていれば…」
大竹先生これわかりますか?
もし自分がボクシングをやっていれば…。
はい。
う~ん。
もっと強くなっただろう。
世界チャンピオンになってたと思うんですよね。
なるほど。
はい。
う~ん。
気持ちはわかるんですけどね。
はい。
そのう「もし何とかだったら」ということに相当する、経済学用語っていうことでしょうか?
はい。
気持ちはわかりました。
「機会費用」ですよ。
フフッ。
気持ちはわかったけど問題としてはどうですか?
問題としてちょっと正しくないんじゃないかな。
正解ですよ先生。
いや。
ありがとうございます。
僕の気持ちとしては「機会費用」でしたけど。
なるほど。
問題としては正しくないですか?
その…もうちょっと説明してみてくださいよ。
もし自分がボクシングをやっていればあのう世界チャンピオンとかになって、すごいファイトマネーをもらえてたかもしれないじゃないですか。
もらえてたかもしれないですよ。
でもそうじゃないかもしれないじゃないですか。
なるほど。
ちょっとそのケースは考えてなかったですね。
まあ確かにね仮に違うことをやったら、どうだっただろうっていうのはそこまでは正しいんですよ。
はい。
え~とそれで失った額はどのくらいだろうっていうのが、「機会費用」ですよね。
それの最高額がどのくらいだろうと。
「経済用語」カテゴリーの関連記事