買ったときに支払ったお金は「サンクコスト」という
これ利益が1万円損失が1万円というふうに考えますね。
で縦軸に嬉しさ下の方に向かって悲しさを表すんですが、1万円もらったときの嬉しさがこのぐらいなんですけれども、1万円を失ったときの悲しさというのはずっと大きい。
う~んなるほど。
実験によるとある金額を得たうれしさと、同じ金額を失う悲しさでは失うときの悲しさの方が、およそ2.5倍大きいという結果が出ているのです。
失うことで感じる大きな悲しみ。
その不安が私たちにモノを捨てられなくしているのです。
ではここからは…、今ある中でですね買ったとき高かったから、その金額がもったいないんで捨てられないモノはないですか?
何の変哲もないこのソファー。
今から10年前売れない時代の、3万円以上もつぎ込んで買ったモノなんです。
家賃2万5000円の所に住んでて…。
家賃より高かったんですよね。
ずっとソファーが僕の家で王様だったんですよ。
うん。
何もないけどこの3万なんぼのソファーだけは誇れるぞと。
うん。
友達来てもソファーを自慢してたんですよ。
苦しかった頃に3~4万で買ったから…。
だいぶ高いですよ。
それがもったいなくて捨てられないという気持ちですね。
だけどねよく考えてみたらそれを持ってても捨てても、そのお金が戻ってこないことには変わりないですよね。
だからいくらかかったかは、もう判断の基準にしなくていいんですよ。
へぇ~!経済学ではね買ったときに支払ったお金は、「サンクコスト」というんですよ。
はい。
「覆水盆に返らず」ってことですよね。
今度ソファーを捨てたらどうなるかという事を考えてみましょうよ。
「機会費用」という考え方が大事なんです。
ソファーを捨てていたらどんな利益があったのでしょうか。
あのソファー部屋のかなりのスペース取ってますよね。
まあ1畳ぐらいですね。
仮に20畳の部屋を、毎月10万円の家賃で借りていたとします。
すると1畳分のソファーを置くために毎月家賃から20分の1にあたる、5,000円を支払っていたことになるのです。
そうすると1年でいくらになりますかね?
6万円ぐらいですか。
6万円ですよね。
それで10年間持ち続けてたということは?
60万円。
60万円ですよ。
あのソファーを持ち続けてた機会費用は60万円なんですよ。
へぇ~!ちょっと知りたくなかったですね。
それだけじゃないんでしょ。
最初のときから何回か引っ越しされてますよね?
はい。
引っ越し代にもあのソファープラスにそうですよね。
なってる訳でしょ。
だからあのとき苦しかった3~4万円がもったいないと、いうので60万円以上お金を失ってるんですよ。
その60万円以上を惜しんでこの先も持ってると、さらにどんどんお金は膨らんでいくと。
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