「ベルトラン競争」というふうに名前が付いてる
まさにその…10年ぐらい前ですかね。
そのころ僕はその渦中にいたというか。
期間ごとに安くしたり最初はするんですよ。
安くなってたらやっぱり行って並んで食べたり。
そしたらその期間のすぐあとかちょっとかぶってぐらいで、他のお店もやるんですよ。
同時期とか。
どんどん安くなっていきましたからねあのころ。
そうなんです。
それが価格競争ですね。
こういうのね「ベルトラン競争」というふうに名前が付いてるんですよね。
原価ギリギリまで今度来たらあんまりもうからない。
潰れはしないですよ。
原価と同じ額で売ってるんだから。
潰れはしないけどもうからないですよね。
チェーンは次の手をどう打ちます?
やっぱり他のお店も同じように値段安くしてるわけですから、値段の面では競争できないとなると、次は新しい何かとか。
他の店とは違う…個性で勝負をするんですかね?
そうですよね。
だから企業っていうのは他の会社の製品と、差別化するっていうことを考えるはずなんですね。
差別化するとその牛丼の味やサービスが好きなお客さんができる。
はい。
そうすると少々値段が高くても、チェーンの味が好きだというお客さんだと、来てくれるわけじゃないですか。
はいはい。
そうすれば価格競争に巻き込まれなくて済むと。
なるほど。
味だけじゃなくってみそ汁を付けるとか、なんか宣伝でブランドを確立していくとか。
あるいはなんか立地特性いい所に立地するとか。
ということをやっていくと差別化できるかもしれない。
そうですね。
ムチャクチャ高いやつを作るっていうのはどうですか?
安いのを残しつつ、なんか「社長牛丼」みたいの…。
分かんないですけど。
今まであんまり牛丼を食べたことがない人たち。
僕らは今までどおりのを食べて。
が何かそんなのがあるらしいって来るかもしれない。
そうですね。
だからそういうブランドの店を作ればいいんですよね。
ああなるほど。
よくありますよね。
同じ会社がちょっと高級品と安いのと。
服でもあるじゃないですか。
あります。
だからそういうふうにブランドを分けてやっていくのも手ですよね。
なるほど。
…なんですねぇ。
牛丼の例ではね質が同じものについての、価格競争の話をしましたよね。
はい。
質が同じものっていうのはね経済にとっては、比較しやすいんでいろんな研究対象になるんですよ。
はい。
これなんだか分かりますよね。
あっハンバーガーですね。
そうですね。
このハンバーガー経済指数の名前にもなってるんですよ。
為替の回でもやりましたよね。
よく覚えてますね。
これ印象深かったです。
そうですね。
「食べ物と経済学」カテゴリーの関連記事