減反制度が廃止されるかも
これイギリスの経済専門誌の「エコノミスト」っていう雑誌があるんですけど、そこが世界各国の経済力経済のレベルを計る1つの指標として、毎年発表してるのが「ビックマック指数」っていうやつですね。
はい。
為替よりも生活に密着した金銭感覚で、その国の貨幣価値が分かるとされています。
もう一歩進めることもできて今度は、その商品を作る原材料費とか光熱費とか労働賃金というので、指標を作ることもできるんですよ。
はい。
このハンバーガー1個作るのに何時間働かなきゃいけないかを調べると、そうするとその国々の労働の価値っていうのが分かりますよね。
はい。
少ない時間しか働かないでこれ1個買えるというのは、労働コストが高いというか労働の価値が高い国で。
長く働いてようやくこれ1個買えるっていうのは、賃金が安い国だっていうふうに分かるじゃないですか。
各都市においてハンバーガー1つを買うのに必要な労働時間を、割り出す計算式がこちら。
より短い時間でハンバーガーを買えるということは、同じ労働に対する賃金が高いということ。
2009年の調べでは東京が第1位だったんです。
やる~!世界企業の社長だったとしますよね。
日本でものを作るのと他の国でものを作るのとで、どっちが得だって?
日本以外で作った方が労働賃金は安くなるってことですよね。
そうですね。
いろんな理由があると思うんです。
日本の労働者の生産性が高いということで、その賃金が高くなっているというのもあるかもしれない。
でも他の国に比べて実はいろんな理由で高すぎるだけだ、ということだともうちょっと安い国でものを作ろうと、いうふうにも考えられますよね。
そうですね。
だから質と対応してるかどうかというのが問われてきて、もしこれだけの質に私たちの労働者の生産性が、対応してないんだったら賃金下がっていきますよね。
なるほど。
グローバル化した経済でね、誰もが分かる指標ってあんまりないですよね。
でも食べるということは世界中どこでも必ずありますから、経済学の研究にとっても、世界各国を共通の指標で比較したいというときには、「食」を頼りにすることがあって非常に重要なものになってますね。
先生おでん取りましょうか。
ありがとうございます。
何がいいですか?
じゃあ大根いただけますか。
大根。
どうぞ。
はいありがとうございます。
僕も大根を。
同調バイアスじゃないですか。
アハハッ。
同調バイアスでした?
今。
はい違います?
偶然ですか?
僕は結構それ強いんですよね。
やっぱり人が食べたやつとか結構食べたくなるっていう。
ねえありますよね。
はい。
ところでね最近テレビとか新聞で、「減反制度が廃止されるかもしれない」というニュース、見ませんでした?
「減反制度」
なんか聞きますね。
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