教育には自分の適性を知るという機能もある
さらに大企業そういう企業の経営コンサルタントをやることになると、1時間に8万円ぐらいになるんですよ時給が。
800円から8万円って1時間の時給で、100倍の違いあるじゃないですか。
これ何の差だと思います?
う~ん?
それはその人にしかできない事ってところですよね。
そうなんですね。
つまりどれぐらい希少か、レアかという事だと思うんですよ。
すると実入りが大きくなると。
希少になるための勉強をしなきゃいけないということを、少しここまで解説して言うってことは、多分中学生から高校生ぐらいならできるという気がします。
中学生高校生だと理解できる。
「希少な存在」になるためにはどうしたらいいのでしょうか?
経済学では自分の伸ばすべき特性が、教育を受けることで見つかると考えます。
教育には自分の適性を知るという機能もあるんですよね。
はい。
能力という言葉を使いますけれど能力って必ずしも、1つの物差しだけで測れるものじゃないですよね。
いろんな物差しがあって勉強が得意だっていう物差しもあれば、人を笑わせる力があるっていうそういう能力もありますよね。
どこに適性があるのかということを発見するための、仕組みでもあるんですね。
それで1つの例をご紹介したいんですけども。
例えば自分の勉強とお笑いの能力の差に、どうやって気付いたかを考えてみます。
初めは自分の勉強能力が分からないので、能力を幅広く予測します。
小学校中学校と勉強や試験を重ねることでその幅は狭まり、この能力は決して高くはないと気付きました。
お笑い能力も何もしないうちは把握できません。
家族や同級生を笑わせたりライブの経験を積むことで、能力が高いということに気付いていったのです。
この2つを比較して自分の特性を知る事になりました。
勉強が最初のうちは向いてるかどうか分からないわけですけど、やってるうちにだんだんと自分の能力が、どの辺かなというのが分かってくるわけですね。
一方で笑わせる能力っていうのも、クラスの友達を相手にやってみたりするとだんだん分かってくるし、そうするといつかどこかの時点で、自分は笑わせるところに特性があるんだなと、比較優位があるんだなという事に気付くタイミングがあるわけですね。
そうすると笑わせるという能力をより開花させるような進路を、選ぶということになっていくということで。
ですから教育っていうのは自分の能力を、ある種思い知らされるという意味で冷酷な面もあって、「自己冷却装置」だと呼ばれてるんですよね。
だからものすごい可能性の幅を持ってるが実際にやってみたら、結果が出てくる。
そこで自分を落ち着かせる。
あるいは自分に自信をより付けるっていう過程でもあるんですね。
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