イギリスの心理学者 メリッサ・ベイトソンの実験
皆さんはなぜお金を払ったのか分かりましたか?
最初コーヒー取りに行ったときにお金入れなかったのに、2回目行ったとき30円払ったじゃないですか。
どうしてなんですか。
なんで知ってるんですか?
いや実はね監視カメラがあって、このモニターでずっと様子見てたんですよ。
えっ!?
ずっと見られてたんですか僕!はい。
実はねこれ経済学の実験だったんです。
えっ!?
監視することがですか?
どうして最初は、お金払わなかったのに2回目払ったんですか?
いやなんかあの~1回目の時は気付かなかったんですけど、2回目のときに何かあの…、はい。
それでついっていうか正直にお金払ったんですね。
最初に来たとき貼ってあった壁の写真。
それをこっそり貼り替えていたんですね。
ヒッヒッ。
まあこれですよね。
そうです。
怖いっすよね。
これ貼ってあったんで「払えよ」みたいな事なんかなと。
そう思いますよね。
実は1回目はこういう…、花の写真が貼ってあったんですよ。
そうなんですね。
はい。
実際人の目の写真と花の絵の写真で、「正直度合い」が変わった訳ですよ。
はい。
これはイギリスの心理学者のメリッサ・ベイトソンという人が、実験したことなんですよね。
イギリスでも今回と同じ実験を1週間ごとに写真を貼り替え、10週間行ったんです。
その結果目の写真が貼ってある週は花の写真の週よりも、支払われた金額が2.76倍に増えたのです。
花の写真の時はズルをしていた人が、多かったのですねぇ!こわっ!この目。
私たちまあやっぱり…、まあそういう事ありますよね。
人目を気にして、ちゃんとやらなあと思うことはよくありますよね。
そうですよね。
だから実はねこういうことを利用したものっていうのが、町じゅうにもあるんですよね。
あっそうなんですか。
町じゅうに貼られている防犯のポスター。
その多くに目が強調されたデザインが取り入れられています。
目があると悪い事できないという。
はい。
人の目を何か意識するというのは深く埋め込まれてるんでしょうね。
そうですね。
集団の中で…、ああそういうところもあるとは思うんですけど、学生の時とかサッカーやってた時とかは、結構自己中心的な人間でしたね。
チームプレーしないで自分でどんどんドリブルでいくと。
そうですね個人プレーばっかりでどのチームに入っても、監督にそれを言われるという傾向ありましたね。
それは随分変わってきたんですね。
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