どうしたらソーシャル・キャピタル豊かにできる?
実は私もソーシャル・キャピタルの研究してるんですよ。
あっそうなんですか?
はい。
阪神・淡路大震災で、ソーシャル・キャピタルに注目した研究したんですね。
大竹先生のグループは阪神・淡路大震災で、被害に遭った人たちを対象にアンケート調査を行いました。
震災による近隣住民のコミュニティーの崩壊が、ソーシャル・キャピタルにどの程度影響があったのか調べるためです。
阪神・淡路大震災って結構復旧とか復興のペース速かったと、言われてますよ。
でもものはすぐに復旧したんですけど、近所づきあいとかという意味のソーシャル・キャピタルというのは、震災で崩れてしまって。
そのあとなかなか復旧しなかったんですね。
私たち震災後17年後に調査したんですけど、17年たっても震災で被害に遭った人たちの、ソーシャル・キャピタルは低かったというのが分かったんですね。
ソーシャル・キャピタルが低くなった人たちは実は幸福度も低いですし、所得も低いんですね。
だから17年たってもまだ完全には、回復してないっていうのはかなり大きな影響ですよね。
震災が起こったときにそういうソーシャル・キャピタルを崩さない仕組みを、うまく作っていかないとものだけ回復したとしても、私たちの心はなかなか回復しないし、それで豊かさは失われていくというのはあるんですよね。
東日本大震災では阪神・淡路大震災の教訓から、自治体の多くが仮設住宅の入居にソーシャル・キャピタルの考えを、取り入れました。
もともと近所だった人たちが同じ仮設住宅に入ることで、コミュニティーの分断を防ぎ、少しでもストレスのない住環境を提供したのです。
僕も大阪の寝屋川市に住んでたんで、阪神・淡路大震災が僕が中2のときに起こって、神戸の方から転校生がいっぱい来て、その中の1人と僕らもともと仲よかった3人ぐらいが、すごい毎日のように一緒に遊ぶようになって、いまだに仲いいんですけど、やっぱりその彼もあれでしょうね。
僕らと遊びながらも神戸の友達とも遊ぶじゃないですか。
何か特別な思いがあるって何か僕らに言ってましたね1回。
だからその人はやっぱり地域が移ったとしてもうまく、おかげでソーシャル・キャピタルが発展できたかもしれないけど、うまくできなかった人たちもたくさん居ますよね。
だからそれをどうやって構築していくかは、結構大切な事だと思うんですね。
そうですね。
先生どうしたらソーシャル・キャピタル豊かにできるんですかね?
そうですね。
やっぱり一つは教育が大事ですよね。
「経済学と人間関係」カテゴリーの関連記事