ドミナント戦略は3つの利点がある
この場合はそこよりもそっちも人がいるという仮定ですけども、等間隔に出店してしまうと。
うん。
これが「ドミナント戦略」というやつで。
ドミナント戦略というのは3ついいところがあって、1つは…認知度が。
同じ店で認知度がこの辺ザーッと上がりますよね。
それからもうひとつは…、それから3つ目は配送するときにこうやって回っていきますよね。
ですからこれもきれいなルートにして、近くしていったほうが運送費用も安くなるんで、配送するコストも下げてしまう。
例えばこれですよね。
これ渋谷の駅の周辺を見ているんですけども。
もうきれいですよね。
あっそうですね!コンビニのAというチェーンはこの辺にきれいに並んでいると。
大体等間隔でしょう。
ちょっと北側に集まってる感じはしますよね。
そうですね。
青があまり北には…。
攻めずに。
どちらかというと南に。
例えば日本で初めて出てきた、大手のコンビニエンスストアの第1号店は豊洲なんですけども、最初のうちはそのコンビニエンスチェーンは江東区以外を認めずに、出店は全て江東区の中でやってるんですね。
へぇ~!先ほど言ったドミナント効果が非常に発揮されて、そのあとでだんだんだんだん広げていくという形になっている。
コンビニでは多様な商品を切らすことのないよう、常に補充を行っています。
そこにどんな工夫や仕組みがあるのか、にバイト時代の知識を生かして、コンビニの裏側を案内してもらいました。
おっ!寒い寒い!こう裏から…ここにこう入れていくわけですね。
たまにこうやって出してると向こうのお客さんと、こうやって目が合ったりするんですよね。
目が合いますね。
その時すごい恥ずかしいんですけどね。
うわ~っ!すごいですね!この入り口から。
そうなんですよ。
これ空きケースですね。
空きケースですね。
売り場を確保するためバックルームが極端に狭くなっています。
どうですか?
スペース的には。
あんまり商品もこのバックルームに置いとけないんですよ。
ほとんどないですね。
もう次から次と。
そうですね。
入れてしまうってことですね。
本当に必要な分だけ入荷してどんどん、お店の棚に出していってという事をずっとしておかないと。
コンビニは店に大量の商品を保管できないため、「多頻度小口配送」というシステムを導入しています。
こちらはあるコンビニチェーンのチルド食品専門の配送センター。
店舗からの発注を受けメーカーから200種以上の食品が集まります。
商品は店舗ごとのコンテナに少しずつ分けられます。
この配送センターが扱うコンビニは500以上。
温度管理されたトラックが一日3回1台およそ8店舗を巡ります。
実はコンビニは消費者の探索費用を取引費用という形で、肩代わりしています。
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