自信過剰バイアスや保有バイアスなど
あれ?
このお医者さんの後ろ姿どこかで見たことある気が…。
失礼します。
あれ大竹先生!。
はい。
おなか痛いんですよね?
はい。
ちょっと調べますから…。
えっ!?
でも先生お医者さんじゃないですよね。
まあいいじゃないですか。
ええっ!?
まあカードこうやって切ってますよね。
で好きなところでこのカード2つに分けてくださいよ。
えっ!これでおなか痛いの治るんですか?
いやおなかは治るかどうか分かんないですけどね。
ええ?
こう分けたらいいんですか?
はい。
このカード覚えてください。
はい。
いいですか?
はい。
言わないでくださいよ。
これ何をしてるんですか?
今。
何を選んだんだろうね?
あっ分かりましたよ。
選んだのこのカードでしょ。
あっ正解です!このカードのトリックっていうのが、あっ!それで手品を。
そう。
あっそういう事やったんですね。
はい。
すごい不安でしたよ。
何が始まるのかなって思って…。
先生さっきの手品には何の意味があったんですか?
ねさっき自分の意志でカードを2つに分けましたよね。
はい。
だから自分が記憶したカードは、自分が選んだものだと思ってません?
そうですね。
ちょっとよく考えてくださいよ。
実は選んだと思ってるカードは、最初から決まってたんですよ。
えっ!?
そうなんですか?
はい。
僕でも自分で半分にしましたよ。
こうやってカード切ってますよね。
はい。
あれ?
大竹先生トランプを切っても一番下はずっとスペードの8。
さらに…。
好きなところで分けてください。
はい。
大竹先生がに見せたのは分けたところではなく、ずっと一番下にあったカード。
つまり「スペードの8」だったんですね。
やりますね先生!はぁマジシャン!だから最初からスペードの8が答えなんで、そこから探し出したように見せればいいだけなんですね。
なるほど。
先ほどのは選んだから、それを見せられたものは自分が選んだものに違いないっていう、思い込みがあったんですよね。
そういう事ってよくあるんですよ。
あっそうなんですか。
だから自分の意思決定と自分が実際に取った行動っていうのが、ズレてしまう事っていうのが結構あるんですね。
へぇ~!そういう意思決定からズレた行動を取ってしまうのは、なんていうか覚えてます?
自分の意思決定からズレた…。
はい。
え~ありましたね。
最初の文字はなんですか?
「バ」
「バ」
はい。
「バ」ですか?
はい。
バ~~~イアスって覚えてませんか?
自信過剰バイアスや保有バイアスなどこれまでにもありましたよね。
覚えてます?
そういうバイアスというのが私たちの行動に普通にあるんですよ。
やっぱりバイアスっていうのは結構重要なんですよね。
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