日本のデフレは今までどの先進国も経験したことのないすごく珍しい驚きの現象
変わってないような状態にあると。
この辺からはデフレでもインフレでもないんですか?
変化率にしてみるとゼロより下の部分というのが出てきたり、ゼロだったりほとんどゼロに近いような小さな値だったり、というのがこの辺を繰り返していると。
ゆるやかなデフレという感じですか。
そうですね。
それでも実はこういった経験はほとんど今まで先進国も、経験したことのないものですごく珍しいし、実際そういうことが起こるんだという驚きの現象だったんですね。
先生インフレとバブルは違うんですか?
バブルというのは一部のモノが、他の経済状態から考えられる水準に比べて、非常に大きく上がってしまう状態を指してるんですね。
土地とか金融資産が急激に上がっていくといった現象なので、すごく特殊な例ですよね。
まあインフレと言っても。
先生デフレインフレはなぜ起こるんですかね?
やっぱり経済学の基礎なんですけど、需要供給をもう一度おさらいして考えていきたいと思います。
こちらにいわゆる需要曲線供給曲線が描かれてるんですが、これはお分かりになりますか?
僕はもう昔からグラフが本当に苦手でして。
でもこれは分かります。
あっそうですか。
おそらく。
はい。
モノの値段が下がっていくと…、値段が下がると、下がっていきますよね。
それでいいんですよ。
そこで。
これでいいですか?
はい。
そうすると数が…。
数は増えてくっていうことは…。
値段が安くなりますと。
そうすると買いたい人がどんどんもっと買いたい買いたいと。
買いたいと来ますね。
値段が上がってきた方が、売りたい人は増えてきますよね。
売りたいと。
そうです。
はい。
売りたい売りたいと来ます。
値段が上がりすぎると、買いたい人は今度は減っていきますよね。
価格がまた下がっていくと売る人がいなくなってくる。
この交わってる所がポイントなんですよね。
そうです。
お互い折り合った所で値段と数量が決まるというのが、需要供給の基礎っていうことですよね。
これを国全体でみんなが需要している。
あるいは国全体で作ってるモノの、全て合わせてそれを供給と考えて、全部のモノをひっくるめた需要と供給で決まってくるのは、結局価格の代表値である物価ということになるんですね。
はい。
この曲線上で物価が変化した場合、総需要量と総供給量にギャップが生じ、物価は元の均衡点に戻ろうとします。
しかし何らかの理由でこの曲線が変化してしまえば、均衡点自体が移動してしまうのです。
需要が小さくなってしまうと、線自体がこちらにシフトしてしまうわけですよね。
はい。
そうすると新しい決まる点はここになってきます。
元の所に比べて低い物価になってしまう。
はい。
需要曲線とか供給曲線に影響を与えるような、何かショックとかが起こればこの線自体が動くことによって、新たに物価っていうのが変わっていくと。
「脱デフレ」カテゴリーの関連記事