経済が安定状態になったら大したインフレ率がなくてもいい
欲しい物が無いってことだと思うんですよね。
経済情勢によらないでやっぱり必要な物は買うんじゃないかな、と思うんだけど。
結局必要な物は買っていると。
あのう物価も下がって賃金も下がるっていう状態と、物価が上がって賃金も上がるっていう状態って、どちらもバランスとしては一緒じゃないですか。
だけど何となく気分的に物価も賃金も上がってる方が、よさそうなんですけど。
これって状態としてはどうなんですか?
どちらでも数字上は同じってことになりますね。
でもやっぱり気分としては結構違いますよね。
そうですよね。
給料で言うと僕たちはちょっと特殊でして、うわさによると交渉しないと上がらないらしいんですよ。
なるほど。
でも僕らは交渉できるような立場じゃないんで、たぶんマネージャーさんとかが会社と話してくれてんのかなという、期待も込めてなんですけど。
うふふ。
でもインフレとかにはなんか関係ありそうな感じもしますけど。
デフレになるとみんなお金が無いから、安くて扱える人材となるとまあ僕のところに話が来るという、可能性もありますから。
まあどっちがどっち…。
インフレになると仕事自体の数が増えるかもしれないですね。
どうなんですか。
だから僕らどれぐらい関係してるのか、分からないですけど。
大学なんかも、あまり景気がよくなるとかインフレ率が高くなるということで、すぐにお給料が上がるイメージはあまり無いんですね。
ですのでこれは個々のケースで言ったらいろいろですよね。
ですけどやっぱり上がるっていうふうに思わなければ、ただインフレになっちゃって自分のお給料が上がらなければ、もちろんみんななかなか物を買ってくれたりということには、つながってこないですよね。
そうですよね。
僕たちの世代僕たちから下も含めての世代だと思うんですけど、インフレというのを経験してないんであまり贅沢をしたいとも、そんなに思わないんですよね。
海外旅行に行くとか、おいしいものを食べるとかも経験として、やっておきたいなとかは思うときあるんですけど。
安くていいもの。
そういうものを開発するというほうが、中心に物作りとかでもすごくなってった面があると思うんです。
例えばバブルの頃は私なんか学生でデパートに買い物に行きましたと。
セーター1枚買うのに何か2万円とか3万円しか売ってなくて、ちょっと学生のアルバイト代じゃ高すぎるなと言って、帰った覚えがあるんですけど。
まあデフレ時代になってから、むしろ安くてこれは物もすごいいいじゃないというような、そういった努力というのはなかなかインフレ時代には、されてなかったように思うんです。
僕らはテレビは、絶対家にありましたしね。
そうですね。
普通に一とおりの物はもう全部そろい切ってて。
中にはすごい好きな人が新しいモデルが出ると、買い替えるってなるのかもしれないですけど、大体旧型にしろなんにしろありましたもんね。
質の高くて値段も高い物みたいな物に対する商品の開発とかは、やっぱり少なくなってたんじゃないかなというのはあるんです。
ですからそういった意味ではまあいい面も悪い面もあると。
実際にインフレになっていかなくてもちゃんといい物が買えてて、そういうふうにいい物を買ってという消費のしかたをしてたら、それはそれでいいという考え方もあるんですかね?
理想的にもう経済が安定した状態になって、そしたら大したインフレ率がなくてもいいっていう考え方も、できると思うんですね。
ですのでその時の立場にもよりますけど、やっぱり素朴に現在の状態として、必ずしもインフレがいいデフレが悪いというだけじゃなくて、生活の質とかいろんなことを考え合わせて、こういういい面があるこういう悪い面があるって、考えていけるってことがたぶん重要なのかなと思いますけど。
デフレインフレはやっぱり奥が深いですね。
そうですね。
いろんな何でしょう。
可能性といろんな答えみたいなのが出ましたけど。
引き続き考えていく事ですよね。
はい。
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