ピグー税とはアーサー・セシル・ピグーが考えた外部費用対策の課税制度
これを払ってないってのが大きいんですね。
あっ乗ってる本人が。
乗ってる本人が。
外部費用は社会にどのような影響をもたらすのでしょうか?
クルマが環境汚染してクルマの外部費用が発生したら、どのようなことが起こるんですか?
これは一番問題なのはクルマの生産量の問題になるんですね。
これをフリップを用いて説明したいと思いますけども。
これは今非常に簡単にクルマの市場を考えています。
赤いのは企業の費用。
企業の費用。
生産量が増えると、企業の費用はもちろん増えていくってことですよね。
こちらの線は?
これ需要。
最初の1台目って、すごい価値あるはずですよね。
はい。
で2台目3台目でだんだん価値減っていきますよね。
ですから需要曲線っていうのは実は便益で、社会的にこれだけの便益がある。
需要曲線とそれから企業の費用が交わったところで生産しますよと。
ですから企業としては50万台作ってるんですね。
ところがここで外部費用があったらどうなるかというと、外部費用っていうのは企業の費用に加えたものです。
例えば先ほどの環境汚染でやると、汚染の分だけ上にす~っと足されてくるという事になります。
企業の費用と外部費用を足し合わせたものが青い線です。
社会全体にかかる費用を示しています。
この青い線と需要曲線の交点、つまり社会的に最適なクルマの生産量は40万台。
しかし外部費用は企業が負担するわけではありません。
50万台の生産は続きます。
本来は小さく生産を少なくしなきゃいけないのに、これを企業が払わないので50万台作ったままになってる。
10万台多いですね。
多いんです。
ここが問題なんです。
本来なら外部費用を含めた場合、40万台しか作れないということですよね。
それを50万台作ってるのが問題だというところまで、わかったんですけど企業もでも利益を上げるために、必死でやりながら外部費用のことを考えられずに、今50万台なんですよね。
そうです。
それを40万台にするためにはどうすればいいんですかね?
そうですね。
ここで出てくるのがこういうことなんですが、ここがまあこの差額が外部費用ですよね。
はい。
先ほどの差額と同じ分を企業に負担させる。
これを「ピグーの課税」と言うんですね。
はいはい。
ピグー税とはイギリスの経済学者アーサー・セシル・ピグーが考えた、外部費用対策の課税制度。
外部費用と同じ額を課税する事で企業の費用は上がり、社会的に最適な量まで生産量を下げざるを得なくなります。
ピグー税をして50万台を40万台にしたとしたら、クルマの値段とかが高くなってしまって、またクルマに乗れないことになるんじゃないですかね。
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