ピグー・ナイトのパラドックス
なんか台数が多くなると、大体減ってるなぁと。
ピュ~ッと減ってきます。
はい。
これが渋滞です。
先生でも交通量が多いってことでしたら、例えば道路を広げたりしたら、その渋滞は解消されるんじゃないですか?
それはなかなか難しいんですが実際にモデルでやってみましょう。
今この1車線の道路で4台クルマがいて、渋滞してますよね。
そうですね。
でおっしゃったように拡幅してみましょう。
はい。
1車線増やしました。
広がりましたね。
何だ!?
ここすいてるじゃないかってことになりますよね。
はい。
そうすると利便性が高まるのでそれを聞いた人々が、この道路を使うようになりますよね。
なるほど。
どんどんどんどん使っていってどこまで使うかっていうと、先ほどと同じ4台になるはずです。
結局はなるんですか?
なるんです。
全部道路にしたら解消されるんでしょうね。
それ街じゃなくて道路ですよ。
そうですよね。
現実的に難しいと。
こういうのを「ピグー・ナイトのパラドックス」と言うんですね。
ピグー・ナイトのパラドックス。
ピグー・ナイトという人が考えたんですが結局拡幅しても、元と同じ混雑具合になっちゃう。
なるほど。
例えばお酒は飲まれます?
はい僕も飲みます。
僕も昔はかなり好きだったんで昔四谷で漢方薬の薬屋があって、「これを飲むと酔わない」という薬があったんです。
ウコンの生薬みたいな。
ありますよね。
あれを飲んでお酒を飲みに行ったんですけども、たくさん飲んじゃって結局酔っぱらい度が変わらない。
なるほど。
全く意味がない。
それじゃ意味がないんですよね。
これを「浅田のパラドックス」と呼んでる。
同じことですよね。
同じことです。
そういうことやりません?
僕も結構浅田のパラドックス状態にはなってましたね。
多分皆さんなってると思います。
なるほど。
じゃあ先生どうやったら渋滞は解消されるんですかね。
じゃあ渋滞は誰が引き起こしてると思います?
渋滞はやっぱり混むのはゴールデンウィークとか帰省ラッシュとか、でもまあみんなしかたないというか。
重要なのは一般道路もありますし首都高もありますが、仕事が遅れるということですよね。
その場合に誰が悪いかというと、実はその道路を使っている全員ということになっちゃいます。
じゃあ遅れてる自分が誰かのせいにしがちですけど、自分も悪いということですね。
自分も他人を遅らせてるんでしょ。
そうですよね。
その分で減った機会費用のことを「混雑費用」といいます。
今赤いクルマが3台いて時速40kmで走ってるとします。
ここに無謀にも青いやつが入ってくる。
こうやってきたら渋滞が起きて時速35kmになったとします。
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