日本人は起業に向いてない?
ベンチャーというとやっぱりアメリカとかそういう国のイメージがあるんですが、日本にベンチャーってどうなんだろう?
そういう事がやりにくい国じゃないかなと思うんですけど、どうなんですかね。
私「日本はよく起業に向かない国だ」とか、「日本人は起業に向いてない」とよく言われますが、全然違うなと思ってて日本でも競争が激しい、要はどんどんみんなが「これやりたい」と参入してきて、競争が激しい領域というのは世界的に見て、競争力があるものを出してると思うんです。
日本は今までやっぱり大企業に勤める方がいいんじゃないか、ということで優秀な人はどんどん大企業に行ったり、お役所に行ったりしてたのでそこに優秀な人がいっぱい、たまってると思うんですよ。
そうするとやっぱり相対的に、ベンチャーは少なくて済むという話になってきてるんですが、それはやっぱり戦後ずっと日本が、終戦からどんどん経済成長していって、大体経済がこっちの方に進むぞとわかってる時代には、そういう大企業にいて「当然これでしょう」というのを、どんどんやっていけばいい時代でした。
ところが今、世の中何が起こるかわからない時代になっていて、まっすぐな道をガーッとアクセルベタ踏みで進むというよりは、F1のようにキュッキュッキュと止まったり進んだりしなきゃいけない。
そういうところはどちらかと言うとだんだんベンチャーが向く、時代になってきてるということで、今日本も起業を増やしていかなきゃいけない時代に、さしかかってるんじゃないかと思います。
今不安定な雇用のあり方は見過ごせない要素です。
昔と違って1つの会社に入ったから、例えば大企業に入ったからといって、定年まで安泰で常に安心していられるかどうかっていったら、そういう時代じゃないってことも考えないといけないですよね。
起業サークルの学生たちは大企業に就職することを、どのように捉えているのでしょうか?
大企業がなんで安定しているのかっていうのも、僕らは正直わからないんですよね。
はい。
起業して自分の人生を自分で責任を持つという方が、よっぽど安定してるんじゃないかと考える時もあるので。
企業の1つの所に寄りかかってずっと人生過ごしていくよりは、自分でお金を作る力を身につけてた方がいいのかなと。
だから有名な道場に入るよりも、本当に自分でケンカ強くなってた方が、どこに行っても状況を打開できるんじゃないかと。
サラリーマンとして働くっていうのは、安定してる企業だったらいいんですが、要するに1人しかお客さんがいないと、お金をくれるのは会社だけですから、会社が無くなっちゃうというのは1つのところに、一点張りしてるのと同じですから非常にリスクがあるわけですね。
例えば自分で起業して10人取引先がいますという話だとか、1人2人の人が欠けても他の人は支援してくれるとか、そういうことはあるのでリスク分散の観点から言っても、1つの企業に一点張りしてこの企業がもう30年先も、続いてることに賭けるよりは起業した方が、むしろ安心という考え方もあると思うんですね。
「起業」カテゴリーの関連記事