堂島米会所は世界初の先物取引所
先生やっぱりホームグラウンドということで、ふだんよりだいぶラフな格好されてますよね。
夏ですから。
夏だからこれぐらい涼しげの方がいいですもんね。
今日も大阪で経済学の話したいと思うんですよ。
まあこの近くにね、世界経済でも大事なモノの発祥の地があるんですよ。
世界経済でも重要な発祥の地。
はい。
世界経済にとっても重要なモノが大阪生まれ?
えっ!?
一体何?
何?
たこ焼きだぁ!違う?
ここなんですよ。
これですか?
はい。
堂島米市場跡なんですよね。
はいはいはい。
でここに書いてあるとおり、米の先物取引所っていうのが世界で初めて出来たんですよ。
へぇ~!先物取引発祥の地。
そう。
ここが世界で一番早かったんですか?
そうなんですよ。
今からおよそ300年前この場所に米の先物取引を行う、堂島米会所が作られました。
これは世界初の先物取引所と言われているんです。
はい。
お米でそういう事やったらいい事って何かあると思います?
農家の人とかはその~、安心できるかもしれないですね。
そうですよね。
先物取引にはさまざまな機能があります。
例えば米の場合…、このような保険機能の他にも…、実は世界最大の取り引き量を誇るシカゴの商品取引所でも、「自分たちのルーツは堂島米会所である」と、説明しているとか。
現代金融の1つの基礎がここ大阪で生まれたんですね。
覚えていますか?
「時間割引」
人は今すぐもらえる報酬より将来もらえる報酬を、価値が低いと考える傾向があるんです。
この傾向が強いとせっかち。
この傾向が弱いと我慢強いと言えるんです。
まあ今日はね神経経済学で時間割引を研究する。
まあ言ってみたら脳科学のアプローチを使って、時間割引の脳のメカニズムを解明するっていうことを、議論したいと思うんですよ。
すごそうですね。
はい。
私の研究室でやりたいと思うんです。
先生の研究室についに行けるんですか?
はい。
ついにやってきました。
大阪大学大竹特別教授の研究室。
大竹先生の名前がありますね。
そうなんですよ。
ここなんですよ私の部屋。
ここですか。
はい。
どうぞ。
失礼します。
あらららら。
あっきれいですね。
いつもはこんな状態じゃないですね。
もっと書類が積み上がってます。
片づけてくれたんですか?
はい。
へぇ~!やっぱり本が多いですね!そうですね。
まあ長いこといますからここに。
ほとんどがこれは経済の本ですね。
じゃないのもありますが。
ちらほら。
ちらほら入ってます。
でも経済学の本が多いですね。
私がこう言うのも失礼なんですが、ね去年貯蓄の回で計ったんですけど、時間割引から計算するとすごくせっかちだったじゃないですか。
そうでしたっけ。
はい。
そうですよ。
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