自由主義のメリットを主張したのがアメリカのフリードマン
ニューヨークの株価大暴落をきっかけに世界各地で次々に銀行が倒産。
大量の失業者が生まれました。
この時恐慌からの脱却に「規制」が必要だと主張したのが、ケインズでした。
市場に任せるのではなく政府の積極的な介入を唱えたのです。
アメリカでは大がかりな公共事業で雇用を生み出します。
一方で労働時間や最低賃金を定めるなど、大規模な規制をかけ恐慌からの脱却を目指したのです。
第2次世界大戦後再び自由主義のメリットを主張したのが、アメリカのフリードマンでした。
当時アメリカを苦しめていた財政赤字とインフレは、市場ではなく政府の問題だとしたのです。
1962年には「資本主義と自由」を出版。
政府が行った価格規制や賃金統制などを強く批判しました。
フリードマンの言う「小さな政府」をいかに設計するか。
その考え方は80年代以降のアメリカイギリス日本などに、大きな影響を与えました。
先生社会の損失に対する規制があるのは分かったんですけど、個人の自由みたいなものにまで規制がかかってることも、あるんじゃないかなと思いまして。
例えばこの競馬とかギャンブルとかも、限られたものしか認められてないじゃないですか。
宝くじとか。
はいなぜなのかなと思うんですけど。
人々の取引がうまくいくかどうかという、その市場の失敗って話だけじゃなくて、個人の行動についていろんな規制もあったりしますよね。
そういうのを「市場の失敗」に対して、「個人の失敗」と呼ぶ事にしましょう。
個人の失敗。
例えば未成年のお酒とかタバコ。
これ禁止されてますよね。
他にもこれ最近ですけれども携帯ゲーム。
何枚かそろうとお宝のものがゲットできるとか、そういうのも最近消費者庁とかから規制されたりしてます。
で借金。
住宅のローンとか除くんですけども、それ以外の年収の3分の1を超える分は借金できません、というルールになったんですね。
借金って、ネガティブなイメージが強いというか失敗する人の方が、やっぱり多いんじゃないですかね。
ある程度の目安を決めてた方がいいと。
そうかもしれないですね。
このくらいだったら返せるだろうとか思ってしまうけれども、実際にはそれが難しいという人が過去にたくさん居たから、こういう規制が生まれてしまったなんて考えることもできますね。
こういう話の背景にあるのは、人間がどのくらい合理的なのかっていう話だと思うんですよ。
伝統的に経済学というのは人々は結構合理的だと思ってきた。
合理的ってどういうことかというと、むちゃくちゃ頭がよくて何でもできる人っていう感じでもなくて。
違うんですか?
はい。
どんな感じかと言えば、自分がやった行動を何でこうしたのか説明をつけられますぐらいの。
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