行動経済学では私たちのお金の癖を理解し、社会に役立てる研究が進められている
感情でどっちかを選んでしまいそうになっても、自分にはそういう感情的にいく場面があるから、ここは1回立ち止まって考えようと。
そう。
行動経済学ではこのような私たちのお金の癖を理解し、それを社会に役立てる研究が進められています。
私たちこういう実験で人間の特性をいろいろ知りましたよね。
はい。
それを利用することで、よりよくするっていうこともまたできると思うんですよ。
はい。
実際にねアメリカの大学で行われた実験があるんですよ。
これなんですね。
こういうメニューを実際のお店で出して、どのサンドイッチを選ぶかということを実験したんですよ。
はい。
どれ選びますか?
え~と…ハムですかね。
実はねもうここで誘導されてるんですよ。
そうなんですか。
このメニューちょっと変わってて、目立つところにあるのって全部カロリーが低いんですよね。
はい。
で下の方にあるやつみんなカロリー高いんですよ。
はい。
こっち目立つからこの中で選びましたよね。
はい確かに。
もし…同じメニューなんですけどこうなってたら?
ああこうなってたらハム選ばないですね。
ローストビーフ。
ここにいきますよね。
なんか「今月のオススメ」って書かれてるから、おいしいんやろうなというのと、その他のサンドイッチっていうのでちょっと。
でもねこの2つメニューに挙がってるのは全く同じですよね。
だからこれで誘導されたんです。
なるほど。
もしメニュー表にヘルシーなものを大きく出すよう、国が指導するなどすればこの誘導によって、国民が健康になるかもしれませんよね。
ナッジ?
はい。
ちょっと小突きながら方向を修正すると。
そんな強くあっち行けっていうんじゃないですね。
ちょっとこうやるだけで人の行動が変わると。
だから自分からは自発的にそっちを選んだんですけど、実は少し誘導されてる。
例えばヨーロッパでは「臓器提供意思表示カード」の書き方の違いで、登録状況に大きな違いが出ました。
登録数の少ない国では「臓器提供をする」にチェックを入れ、サインをして初めて提供の意思表示になります。
一方登録者数の多い国は「臓器提供をしない」にチェックを入れ、サインしないと臓器提供の意思があると見なされます。
だから人間がそんなに違うわけじゃなくって、最初のこれ「デフォルト」っていうんですが。
う~んなるほど。
…っていう状況が全く逆なんですよね。
初期設定をどこに置くかってことですよね。
お笑いライブのアンケートってあるじゃないですか。
あるんですね。
そこに「面白くなかったネタ」っていう項目があったのを見て、「外してくれ」って言ったんですよ。
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