ご褒美に関する実験
次はそんなごほうびに関する実験です。
ここはあなたのおうちでありますが、その隣にはあなたが管理する空き地があります。
この空き地では毎日近所の子どもたちが遊ぶので、うるさくて困っておりましたが…。
「あのね君たちこの空き地はね」
「お~い!パスパスシュート!」
「あぁ!」
バリン!ガッシャーン!どうすれば子どもたちが空き地で遊ばなくなるのでありましょうか。
ここで実験!あなたならどうしますか?
次の3つの中から1つだけ選んでください。
A親に電話をする。
Bお菓子をあげる。
Cお金をあげる。
アメあげたらまた来る可能性があると思うんですよ。
うん。
アメをもらいに。
うん。
100円?
いや親に電話じゃないですか?
親に電話。
Aですか?
はい。
よろしいですか?
ハハハハッ。
そう聞かれると不安になるんですけど。
はいではご覧いただきます。
まずAでありますが。
「オタクのお子さんがね」
すると…。
「子どもがサッカーやって何が悪いっていうの?」
ガミガミガミガミ。
お母さんはモンスターペアレントだったのであります。
おしまい。
そんなケース想定してなかったですよ僕。
ではBの「お菓子をあげる」はどうでしょう?
子どもたちが空き地で遊ばない代わりにお菓子をあげ続けると?
「うわっ!子どもだらけだ!」
やっぱり子どもたちが大勢集まってしまいました!Bも違います。
じゃあCですかね。
では最後にCでありますが…。
お金をあげるとどうなるのでありましょうか?
「よく来たね。空き地で遊んでくれたごほうびだよ」
「やった!今日ももうかった」
毎日子どもにお金をあげ続けるあなた。
それから1週間がたったある日のことであります。
「今日も空き地で遊ぶからごほうびのお金ちょうだい」
「いや!今日からは無いよ」
あなたはごほうびをあげるのをやめたのであります。
「え~。それならあっちの公園に行こう!」
子どもたちは別の公園へと参りましたが…。
こうして子どもたちは空き地に来なくなりました。
つまり正解はCだったのであります。
なるほど。
お金をしばらくあげといて、で「今日からはあげないよ」と言ったら来なくなる。
そう。
もともとね子どもたちは、空き地で遊ぶこと自体が楽しかったわけでしょ?
ところがお金をあげることで空き地で遊ぶことの目的が、変わったんですよ。
お金をもらうことに変わった。
お金をもらうためにそこにやって来るようになった。
そうすると元の動機は無くなっちゃいますよね。
そうすると今度はお金がもらえなくなったら、その空き地に行く意味がもう無くなっちゃったと。
空き地本来が楽しくなくなったと。
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