地震の規模と発生率も、「べき分布」に従うことが分かっている
1回目は「5」。
次も「5」が出れば3回目を振れます。
どうでしょうか?
はい!「2」。
ダ~メでした。
1ですか。
はい。
1のところに顔を入れて下さいよ。
なるほどそういうことか。
はい。
一度も同じ目が出なかったので1番の穴に顔を入れます。
なるほど。
そこですか。
ここです。
やっぱり一番大多数の人ですね。
それは。
えっ!?
そうなんですか。
はい。
こっから見たらよう何でしょう?
分かるんですよ。
中にはすごい大金持ちもいるんですけどね。
ゼロ円になってますわ。
えっ!?
うそでしょ。
そういう人多いんですよ。
大金持ちになってないですか?
なってないですね。
行っていいですか?
はいどうぞ。
何ですか?
うわっ!ゼロですよ。
ホントや~。
大金持ちの人はあそこだったんですけどね。
あんな筋肉モリモリの。
はい。
こういうの「べき分布」っていうんですけどね。
サイコロの目が何回同じのが出るかという確率で、4回同じ目が出る可能性はものすごく小さいんですよ。
はい。
あのくらい小さい。
確率で言うとほとんどゼロでしょ。
そうですね。
1回も同じ目が出ない確率は80%以上。
同じ目が2回出る確率はぐんと下がり、3回目になると5%にも達しません。
4回の人は限りなくゼロに近くなります。
だから当たるか外れるかっていうだけの世界で、これだけ不平等になるんですよね。
サイコロを振って同じ目が4回出る確率は、大富豪が世界の人口に占める割合と同じおよそ1%です。
これは自然現象にも見られること。
例えば地震の規模と発生率も、「べき分布」に従うことが分かっています。
断層の短い小さな地震はよく起きますが、断層の長い広範囲に及ぶ大地震が発生する確率は、ゼロに限りなく近くなります。
1%の富裕層になるには強い運も必要なのかもしれません。
ねっ!残り99%の私たちは大金持ちになったこともないのに、「お金がありすぎても大変だ!」なんて言ってみたり…。
でもこれストレスの多い社会を生き抜くための能力なんですって。
その能力を試すのが次の実験。
「こんなこと思い当たりますか?」。
「あなたが気に入っていたカバンを嫌いな友達も持っていることを、知った。
そのとたんにあなたはそのカバンを持たなくなり、いつの間にか気に入らなくなってしまった」。
いかがでしょうか?
答えは?
思い当たる!結果は「認知的不協和がある」と出ました。
不協和?
はい。
自分がもともと思ってたことと、新しく感じたことっていうのが協和しないじゃないですか。
そうするともともと思ってた方を変えちゃうんですよ。
好きだったものが好きでなくなっちゃうという。
例えば「これ以上食べたらまた太っちゃうなぁ」と思いながら、「我慢するストレスの方が体に悪い」と自分を納得させ、結局食べ過ぎてしまうような行動です。
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