顔が見えにくい今の社会はフリーライダーを生み出しやすい
このタダ乗りをどうやって防ぐのかっていうのが、私たち人間社会の大きな課題ですよね。
そうですね。
実はいろんな仕組み私たち持ってるんですよ。
タダ乗りを防ぐための仕組みっていうのはね。
どんなものがあるでしょう?
そういうフリーライドする人をやめさせるような仕組みは、どうやったらあるでしょうか?
やっぱりフリーライドしてるって事を、周りに分からすのが一番手っ取り早いとは思うんですね。
そうですね。
行動経済学の実験の中にはね、フリーライドしそうなときに人の目の写真を貼っておくだけで、フリーライドの回数が減る。
目の…。
写真だけでも減る。
写真だけでも減る…。
なんか後ろめたさを感じてしまうんですかね。
それからもともとね人間は、何か自分だけ得しようとする人がいたら、多くの人は損してでもそういう人に罰を与えたいという。
だけどお金の世界だとどうなるかっていうと、相手の顔が見えると罰するとかしやすいわけですよね。
だけど監視されないとか自分の行動が人に分からないときは、つい利己的な行動をとったりとか。
私とやったゲームで、タダ乗りして自分だけ得をしようとしましたよね。
それ言われると恥ずかしいところがあるんですけど。
私も1回しましたけど。
そうですよ。
先生がやったから…。
いやあれは同時にやったんですよ。
アハハハハッ。
顔が見えにくい今の社会はフリーライダーを生み出しやすいのです。
自分だけ得しようと脱税をしたり一国の経済が破綻するのも顧みず、自分だけがもうかるマネーゲームをしたり、経済への悪影響は計り知れません。
フリーライドしない人は、偉いとか立派っていうのもあるかもしれないですね。
なんか地域のお祭りの時とかにお金を多く出してる人は、でかい提灯で名前が出たりしてたじゃないですか。
あれも出してるほうがカッコいいみたいな、フリーライダーの真逆のことかなって。
そうですね。
寄付した人をたたえるというのは大事なことですよね。
大学の設備に寄付してくれる人なんか、その大学のビルの名前がその人の名前になるとかってありますよね。
ぜひ「会館」造ってほしいんですけど。
いやいや。
誰の何をする施設なんでしょう?
あれ?
何ですか?
何でしょう?
見に行ってみましょうか。
間もなく実験5ごほうびについて考える実験を始めます。
紙芝居見たい人はどうぞ真ん中の広場まで集まってください。
紙芝居ですね先生。
ねぇ。
こんなの見たことあります?
ないですね僕。
自転車に積んであるやつは。
ではこれから実験5ごほうびについて考える紙芝居、これをご覧いただきたいと思います。
「会館」という名前が付くのも1つのごほうび。
でもごほうびってあげ方によっては、やる気をそいでしまうこともあるってご存じですか?
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