どのようにしてバブルは実体経済から離れていくのか?
自分だけは乗り遅れまいという熱狂と陶酔。
合理的判断をしながら情報を誤ってしまう群集行動。
こうしてバブルは経済の実体から離れていきます。
リーマンショックの前には、アメリカの住宅価格の上昇に端を発したバブルも発生。
バブルは金融工学の発展と地球規模に広がる金余りが、引き起こしていると言われています。
世界で繰り返し発生するバブル。
予防策や対処法はあるのでしょうか?
バブル経済を解説してくれるのは…、よく世の中にお金が余っているから、バブルが起こると言われていますがそれはどういう事ですか?
お金というのはそもそも初めに中央銀行がお金を出して、そのお金だけが回ってるんじゃなくて、実はその8倍ぐらいのお金が世の中にはあるんですね。
何でそんなたくさんになっているかというと、お金が銀行に預けられて、そのお金が誰かに貸し出されます。
貸し出された先の人がまたそのお金を使って、誰かの手元に…また銀行に預けます。
そういったプロセスを繰り返していくうちに、お金の量というのはもともとあった現金に比べると、すごくたくさんの量になるんですね。
お金の貸し借りが増えれば増えるほど、お金がどんどん余っていくという事ですか?
どんどん預金額だけ足していけば、いつでも使える状態になっているお金というのが、どんどん増えていっちゃうという事なんですよね。
増えたお金が新しい工場を建てるとか、そういった事にどんどん回っていけばいいんですけど、そうじゃない状態で余ったお金が今度投資先を探して、株や不動産といった方に、流れていってしまうという事なんです。
実はないお金を貸したりするわけじゃないですか。
それをしないと経済は回らないんですか?
実際景気がいい時というのは、預けられたお金の行き先がいっぱいあって、みんなが借りたい。
どんどん事業会社を大きくしたいとか、そういう時はどんどんお金が回って、お金の量もどんどん増えていくという感じなんですよね。
それが行き過ぎるとバブルとかにつながっていくんですか?
そうですね。
何年か前にリーマンショックってありましたよね。
リーマンショックの前もやっぱりバブルだったという事ですか?
そうですね。
バブルが起きてたという事なんですね。
日本のバブルと向こうのバブルはちょっと違うんですかね?
今回強調されている事の一つとして、証券化がされていたという事があるんですね。
ある人が1,000万円の家を買おうとして、金融機関からお金を借りるとします。
この時金融機関は融資した1,000万円分のローンを、小口の証券という形にして分けたくさんの一般投資家に売ります。
つまり証券を介して広く投資家を集める事ができるのです。
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