バブルかどうか確信できるのは崩壊した時
実際にそれが本当にバブルだったかどうかというのを、確信できるのは崩壊した時なんですね。
崩壊してから?
してからなんです。
例えば今だって世の中で他の国とかで、バブルじゃないかなという事は起こってるんですね。
それを私もやっぱりバブルだったと確信するとしたら、それは崩壊した時です。
これがある意味、バブルの本当の意味での定義と言えるかもしれないです。
経済学者の人が出した本の中に、「THISTIMEISDIFFERENT」という本があるんですけど、要するに「今回は違う」ですよね。
「今回は違う」と毎回毎回思った歴史が、繰り返されてるんだと。
その度その度に株価が上がってるのには、実は理由があるから大丈夫ですよというような話が出てくるんです。
今回はITの技術が発展してるから。
あるいは日本のバブルの時で言うと「土地神話」と言われますけど、土地は絶対下がらないと大丈夫だよというようなものが、あったんですよね。
繰り返してしまう理由の一つとして、そういった事があるんです。
なぜバブルは崩壊するんですか?
ある日ふと一人だけでは手を引けないんですけど、何かサインになるような事が機会が起こって、それを見てきっとこれで、みんなもさすがに危ないと思って、手を引くだろうというような事が起こったとします。
そうすると今度はなるべく早く、自分が手を引かなきゃとみんな思うわけですから、一気に崩壊してしまうという事なんですね。
もしみんな手を引かずにずっと買い続けてたら、バブルというのは理屈では崩壊しないんですか?
経済の基礎的な部分からどんどん離れていってしまえば、それはやっぱり続く事はできないと思います。
ですけどもし緩やかにそれを続ける事ができていれば、崩壊するまではバブルとはみんな確信できないと思いますね。
じゃあみんながみんなバブルが続くと信じ続ければ、幸せなんですかね?
実際バブルはどんどん加熱して大きくなっていってしまう。
そうすると貧富の格差なんかも、どんどん出来ていってしまうんですね。
ですから現実的には、なかなかそういうのを続けていくというのは、難しいと思うんですね。
何か子供の頃とかバブルの説明を簡単に聞いた時は、何で大人がみんなで同じような崖から落ちるような事を、してたんだろうと思ってたんですけど、お話を伺っていくと、自分がそこにもしいたとしたら、一人だけ「いやここでストップや」と、止まれるような話ではないなというふうに。
何かちょっと怖い話ですね。
そうですね。
だからそういう中で、自分はどういうふうにしていったらいいのか、これからバブルが起こるかもしれないという時に、どんなふうに考えたらいいのかという事を、次回にお話ししていきたいなと思っています。
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