渋滞は交通経済学 最大の問題
渋滞ですか。
いや~全然動きませんね。
次の仕事間に合いますかね。
僕も仕事の移動で結構渋滞に巻き込まれる事があるんですが、1回タクシーに乗ってて渋滞に巻き込まれたときに、運転手さんが「お急ぎですか?」と言うんで、「そうなんです」と言ったら運転手さんが交差点を右折して、次左折して細道バ~ッと行って大通り出てUターンしたら、「お急ぎですか」と言ってた場所に戻ってたことありましたけどね。
怖くて何も言えなかったですけどね。
日本大学教授浅田義久さんと考えます。
自由に移動ができて便利なクルマ!しかしクルマを持つとなるとお金がかかるだけではなく、環境汚染や交通事故などの社会的なコスト、今日はクルマにまつわる最大の問題「渋滞」と、クルマにとっての必需品である「道路」について考えます。
先生クルマに乗るにはクルマを買うか借りるかして、ガソリン代を払えば乗れるもんだと思ってたんですけど、実はそうじゃなくて外部費用というのがあって、それを払わないとホントは乗ってはいけないんじゃないかと。
渋滞もやっぱり外部費用なんですか?
実は一番大きい外部費用というふうに言われています。
どうしてかと言うと例えば、ホントは1時間で来れる所を2時間かかったとします。
渋滞してね。
とすると1時間ロスするんですよね。
はい。
例えば年間どのくらい収入あるかわからないですけど、という仕事に対して1億円の価値があると。
そういうふうに考えます。
1億円はすごいですけどね。
これは例えば吉本興業の事務の収入とかも全部入っちゃうんです。
大体2,500時間ぐらい年間に働くとしたら、1時間当たりどのくらいになるかというと時間当たり4万円ぐらい。
1時間で4万円。
はい。
そうすると、1時間渋滞に巻き込まれると4万円失うということになる。
例えば劇場からテレビ局へ移動するとします。
通常ならばクルマで1時間の移動。
しかし渋滞に巻き込まれると余分に1時間がかかり、本来稼げたはずの4万円を失う事になります。
これが「渋滞の外部費用」です。
ある経済学者が試算したところ日本全国で発生している、「渋滞による外部費用」の合計はおよそ11兆円と言われています。
渋滞は交通経済学最大の問題なのです。
ところで渋滞の定義っていうのは経済学的にはあるんですか?
ええ。
図で説明させていただくと、これはクルマは持っておられないようですが、大体おわかりだと思いますけど実は道路ってキャパがあって、あるところ例えばこれ50台なら50台ですね。
50台まではですね一定の速度で走れますよと。
例えば45kmで走れますよと。
ところが50台を超えるとだんだんだんだん遅れてきますよね。
これは実感しますよね。
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