安心感から生まれるモラル・ハザード
そこまではいいと思うんですよ。
さぼり癖があるんだけれども、結婚する前は家事をするって言ってたわけじゃないですか。
結婚をしてこれで簡単には別れないという事を、お互いが認識すると、少々さぼっても大丈夫だろうという事ですよね。
そういう安心感のせいで人の行動が変わってしまう。
こういうのを「モラル・ハザード」と言ったわけですよ。
安心感から生まれるモラル・ハザード。
これって保険の成り立ちとも深く関わっているんです。
こんな事を考えていましたよね。
いろんなタイプの保険があるじゃないですか。
僕その中で失恋保険があったらいいんじゃないかなと思うんです。
失恋するといろんな気力が失われて、働く気がしばらくしない時期があるじゃないですか。
失恋という不安…、仮に失恋保険があったとしますよね。
そうしたら、失恋保険がなかった時よりもどんどんアタックしません?
そして失恋というのがもっと増えたりしませんか?
なるほど。
そういうわけじゃないですけど。
振られたとしても大丈夫とどっかで思ってるから、確かに慎重さは、保険に入ってないよりも欠けるかもしれないですね。
保険がある事で人の行動が変わってしまうという事がある。
そうすると保険がない時に、リスクはどのくらいだというふうに算定しますよね。
この人はどのくらいの確率で失恋するという事を考える。
でも保険に入った途端にその人の行動が変わって、失恋しやすくなっちゃう。
なるほど。
そういうのを「モラル・ハザード」と言うんですよ。
人は安心感を得た時に心に隙ができてしまうんですね。
このやっかいなモラル・ハザード。
陥らないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
モラル・ハザードを防ぐためにはどうしたらいいと思います?
モラル・ハザードを防ぐためには、結婚がそういうものを保障してない、保険になってないというふうにしたらいいんでしょうね。
何らかの罰則を作るという事ですよね。
家事をしなかったらお小遣いをあげないとか、あるいは罰金を取るというのもそうですよね。
極端な話家事をしなかったら離婚するというふうな約束をする。
こういうかなり厳しい罰則を作るという事を、経済学で言葉があったんですけど覚えてますか?
厳しい罰則を作る?
これ4択にしたんですよ。
はい。
コミットメント。
それでいいですか?
それで一回迷うんですよね。
でもコミットメントやったと思いますね。
いいですか?
はい。
よくできました。
ありがとうございます。
コミットメントは賢く生きるためにも使えます。
我慢できない自分というのがあるわけですよね。
自制する方法というのは経済学で「コミットメント」と言われてるんですよ。
どうしても無駄遣いする人を考えてみると、あえてローンを組んでしまう。
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