比較優位というのは得意な方に特化する事
ローンというのは一種の貯蓄ですよね。
先に物を買いますけど、家を買ったり車を買ってしまうと資産として残る。
じゃあ例えば給料が振り込まれて、それが自動的に、どんどん貯蓄に回されるような仕組みをつくってたら、それも一緒ですか?
はい。
小さい頃勉強好きでした?
僕は勉強は苦手でしたね。
サッカーしかしてないですね。
受験の時はどうだったんですか?
正直サッカー推薦みたいな形ですね。
次はね…、上の子は…、やめてもうほんとに。
分かった。
答えて~!中学受験だと、月に4~5万の月謝が必要だと言われてますよね。
へ~そんな高いんですか。
自分で勉強を教えたらその費用を節約できますよね。
でも自分で子供の勉強を見るのって、結構大変ですね。
はい。
自分で見ないで塾にやると。
こういう決断を、どういうふうにしてやればいいのかというのを、経済学の考え方で勉強した覚えがあるんですけど、答えてみて頂けますか?
はい。
これは…、どうしてですか?
できない事を得意な人に任せるみたいな話しましたよね。
それは何ですか?
経済学用語で。
ちょっとノートを見ていいですか?
あっこれですね恐らく。
比較優位。
そう正解ですよ。
これはすばらしい。
完全にカンニングですけどね。
比較優位か。
この比較優位私たちの食卓にも関係があるんですよ。
輸入してるおかげで私たちは安い食料品を食べる事ができて、生活が豊かになってますよね。
もし国産だけしかないという事になったら、私たちはもっと高い金額を食料品に充てなきゃいけない。
そうするとやっぱり生活水準は下がったはずですよね。
だから輸入してるおかげで豊かになるのはもちろんある。
例えばトウモロコシとか小麦とか考えたら、作るのに相当広い土地が必要ですよね。
そういう意味ではある程度輸入に頼っても、いいんではないかという考え方も確かにあると思うんです。
以前やりましたよね。
自分たちは得意なものに特化するのがいいと。
だから自分の国の中で得意な事に特化して、それを作って輸出する。
苦手なものは輸入するというのが合理的だと。
得意な事に専念すると結果として全体の効率が上がるんです。
ワッショイ!これはちょっとカンニングしましたけど、「よくできました」ですよ。
ありがとうございます。
比較優位というのは得意な方に特化する事ですよね。
ですからさっきのお母さんが、すごく勉強を教えるのが塾の先生よりもうまいと。
パートに行っているよりは本人が教えたらいい場合は、多分パートに行くよりも、ご本人が教えられた方がいいと思うんですよね。
だけど塾の先生の方が、教えるのがうまいというのであれば、パートに行って塾代を稼いだ方がいいかもしれないですよね。
自分は勉強を教えるのが得意なのか、それとも仕事の方が得意なのか、経済学はそこに注目するんですね。
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