選択肢が多すぎると逆に選べなくなる「選択のパラドックス」
インターネットで買い物をする事ありますか?
インターネットではあんまりないですかね。
そうですか。
やっぱり現物を見て、買いに行くという事が多いんですか?
よっぽど時間がない時とか入手困難な物は、自分ではできないので、人に頼んで買った事はありますけど。
私は結構インターネットで買い物するんですけどね、次の方の出題と同じ経験をよくするんですよ。
多くの人がなるほどって思う疑問です。
便利なはずのインターネットショッピング。
気が付くと何時間もたってる!という事ありませんか?
この疑問経済学で答えて。
インターネットで買い物をする時って、時間をかけてしまうという事あるんですよね。
せっかくお店に行く手間を節約して、ネットで買い物してるんですけど、この女性みたいに数時間悩んでしまう。
それで無駄になってしまう事が私自身よく経験するんですけど。
これ経済学を使って説明して頂けますか?
困りましたね。
はい。
ちょっと思い出してみて下さいよ。
ネットで買い物すると時間がかかってしまうのは…。
さっき言ったままなんですけど…、どうですか?
う~ん…経済学かな?
そうなんですよ。
選択肢が多いとうれしいですよね。
でも経済学では、選択肢の多さに私たちが振り回されてしまうと言います。
惜しいけどやっぱりここは今日は厳しめの採点で。
選択肢が多いと本当はうれしいはずじゃないですか。
選択肢が少なかったら、自分にピッタリなものはないかもしれないけど、多いとピッタリなものが見つかる可能性が高いですよね。
でも選択肢が多すぎると逆に選べなくなるし、選んだら今度は他のがよかったんじゃないかと思って、不幸になる。
そういうのを「選択のパラドックス」と言うんですよ。
この選択のパラドックスこんな面白い実験もあるんです。
ではねここにジャムが24種類あるんですよ。
この中から好きな物を選んで買って下さいと言われたら、どれ買います?
全部違うんですね?
全部違うんですよ。
ここにはみかんがありますしこれすもも。
これはちょっと難しいですね。
では今度は6個の中から選んでみて下さいよ。
6個になるとブルーベリーですかね。
何かこっちの方が選びやすいというのありますよね。
そうですね。
これ不思議ですよね。
これアメリカのスーパーマーケットで実際に行われた実験なんです。
まず「試食をして下さい」と、24種類と6種類のジャムを別々の売り場に並べました。
試食したお客さんの割合は24種類の方は60%。
6種類の方は40%でした。
しかし実際に買ったお客さんの割合を調べてみると、6種類ある売り場から選んで買った人は30%、24種類の売り場からは僅か3%だったのです。
試すなら種類が多い方がいいけど、買うには選択肢が少ない方が決めやすいという事ですかね。
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