日本の財政を、身近な家計に置き換え読み解く
だから38万円足りないんですよね。
そこで私が…、そのハンドバッグの中にお金があるんでちょっと下さいよ。
今月のお金が欲しいんです。
これですね。
これ僕が貸す。
そうです。
ありがとうございます。
又子さんから38万円また借りたわけですよ。
だから借金がまた増えたんですけど。
借りた途端に…、これじゃあどんどん借金は増えていきますよね。
だけど私たち夫婦ですよね。
何か又子さんから借りて僕は毎月19万円も返すという。
ちょっと不思議な関係ではありますよね。
大竹家の家計の半分を占める生活費は、妻とその両親のために使われています。
夫の田舎へは仕送りを、妻にお金を借りその返済金や金利を払いながらも、夫婦はこうして生活水準が下がらないようにしているのです。
ところが…。
7,400万円を返してもらうという事を信じるのか、返してもらえないかもしれないと疑うのか、それとももう7,400万円は諦めてしまう。
突然大竹先生に出された選択肢。
あなたならどれを選びますか?
又子としては。
信じてくれないですか?
毎月プラス38万増えていってるわけですよね。
その状況で信じるのはちょっと難しいですよね。
夫の収入が劇的に増えるような何かがあるなら、分からなくもないんですけど。
疑うとすると又子さんどんな行動をとりますか?
そうですね…。
じゃあ生活水準を下げると。
私は生活水準を下げると。
大竹家の生活水準を下げるというのが一つですかね。
妻がお金を貸さなければ生活水準は維持できません。
妻は生活水準を維持しようと自分でお金を出すか、あるいは夫の収入に見合う暮らしにせざるをえません。
一方夫は…?
私はもう又子さんに貸してもらえないという事で…、そうなってしまいますね。
だけどなかなか貸してくれないかもしれないですね。
又子さんお金持ちだってみんな知ってるわけですよ。
そう日本の個人資産の総額は1,400兆円。
お金持ちなんです!実感ないけど。
自分のとこで借りられればいいじゃないかという。
又子さんが貸してくれなくなったというのは、相当ヤバいんじゃないかと思われますよね。
だからなかなか貸してもらえないかもしれないし、すごく高い金利を要求されるかもしれないですよね。
妻が夫を疑いお金を貸さなくなれば、生活水準は下がります。
あるいは夫がよそから借金をしてきて、高金利の負債を抱える事になるかもしれません。
これ妻としては難しいところが、借金返済してもらえないんじゃないかと思って、不安にはなるんですが、ここで返済を要求すると生活水準が下がるという。
それはそれでストレスになりますもんね。
じゃあお金を払ってでも、生活水準は下げたくないというふうに、なるかもしれないですね。
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