高齢者と銀行と政府の間で、グルグルお金が回ってるだけ
厚生年金の方から回してるというので、実質年金で逃げられる人は逃げ始めてると。
だからもう廃止すればいいという人は、手をいっぱい挙げましたが、数字として表れて空洞化が始まってるので、私は一刻の猶予もなく手を打つべきだと。
結構想像どおりだったという感じですか?
そういう意味では。
僕は少ないと思ってた。
そこまで過激な人は。
サラリーマンの人が多いと思うんですよね。
彼らは多分分かってるんですよ。
自分たちは逃れられなくて自分たちの天引きの分から、逃げているやつの分の穴埋めをさせられてると。
それに多分すっごい怒ってるんだと思いますよ。
1年たってみて。
1年たってみて…。
積極的な政治参加で制度そのものの見直しを主張。
キャスターも務める行動する哲学者萱野稔人。
とにかくお金があるんですよ日本は。
でもそれが、現役世代の将来のために使われていない事が、問題なんですよね。
そのための例えばOSの書き換えという事であれば、いくらでも我々出せますし、既にいろんなものが出ていると思うんですよね。
でもそれがなかなか実現されてきてないところに、むしろ今の政治的な問題があるのかなと私は思います。
一つ思うのがこういう社会保障に限らないんですが、ある意味若い世代からすると、裕福な高齢者に対して、お金を出すのは無駄じゃないかという発想があると思うんです。
でも僕らからすると無駄に見えても、受け取る側からすると全然無駄なお金じゃないと思うんです。
ですので萱野さんが今おっしゃる事は、僕もすごく共感して全く同じ事を思ってるんですが、こちらから見て無駄なもの、でも受け取る側としては絶対必要だといって、意固地になってつかまるわけじゃないですか。
そこを解き放たないと、もうずっと無駄だ無駄じゃない無駄だ無駄じゃないの、水掛け論になるような気がするんですよね。
私こういう事言ってると、「高齢者福祉を削減すべきって萱野は考えてる。冷たいやつだ」みたいな感じで思われるかもしれないんですが、そういう事を言いたいわけじゃなくて、例えばちょっと単純化したモデルを考えてほしいんですよ。
高齢者と銀行と政府の間で、グルグルお金が回ってるだけなんですよ。
そのグルグル回る中で借金が増えていってるという構図なんですよ。
私が考えるのは、そこに現役世代をかませて下さいという事なんですよね。
経済の循環モデル。
高齢者は将来が不安だと消費を控え金を銀行に預ける。
銀行は金を投資に回さず国債を買う。
国は手に入れた金を高齢者の福祉に回す。
これでは若者に回るはずもない。
しばしば経済の循環は血液の流れに例えられる。
一部に滞る事なく、全体に流れれば健康体というわけだが、それが局部だけをグルグル回っているのでは不健康だ。
「年金」カテゴリーの関連記事