預金保険制度が戦争を防いだ
そういう意味では1つ大きな戦争を防いだということも、言えるかもしれない。
それぐらい大きな制度変更。
じゃあ実際にこの預金保険制度というのは、莫大なお金を使ってこの制度を守っていると思われますか?
あっそっか。
でも言葉で宣言してるだけやから、そんなにかかってないかもしれないですね。
そうですね。
確かに銀行からはお金を集めていますけれども、制度を作りましたと。
それがみんなに信用されるだけで、みんな安心して預けたままにしておくので、お金をかけずに危機から経済を救えるということになる。
「保証しますよ」と。
すごくシンプルですもんね。
はい。
それでこんなに結果が大きく変わるということですよね。
すごいですね!ええ。
1つの制度が社会を大きく変える。
サッカーのルール変更も競技そのものに変化をもたらしました。
例えば1866年には前にいる選手にパスができない、「アウト・オブ・プレー」というルールがありました。
そのころは選手が横一列になりパスをしながら、ドリブルで突破するのみのラグビーのような戦術でした。
その後ルールの見直しで前へのパスが認められ、早いパス回しで展開する近代的なサッカーへと進化しました。
ゴールキーパーのルールも大きく変化しました。
味方からのパスは原則手で触ってはいけないバックパスのルールや、6秒以上手でボールをキープしてはいけないルールができたことで、リードしているチームの時間稼ぎが減り終盤まで白熱した試合が、展開されるようになりました。
小学生の時にキーパーへのバックパスが禁止になったんですけど、本当に劇的に変わった記憶がありますね。
キーパーがディフェンスにパスして回して相手が追いかけてきたら、またキーパーに戻してって。
時間すごい使ってて、「何してんのやろな?
」と思ってたんですよ。
何か嫌らしい展開も見られたんですけれども、このルールの変更によってそれが随分減ったんじゃないかなと。
ルール変えた人には感謝したいですね。
ああなるほど。
面白いですもんね今のサッカー。
1つのゲームの中でのルール変更というのが、ゲームに及ぼす影響も非常に大きいと思うんですけれども。
今度はそれを面白くするためにどういう制度を作るかと。
私が覚えているのは勝ち点。
昔は勝つと2点引き分け1点負け0点だったんですよ。
でもそうすると引き分け狙いが増えてしまって。
でいつの頃からか勝つと3点というふうになったんで、あれで随分またお互いに勝ちを狙うようになって。
なるほど。
日本だとサッカーだけじゃなくて、プロ野球大好きな人も多いと思いますけれども、ああいうプロ野球のドラフト制度とかも、特定の強いチームに人材が固まらないように。
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