これが「公共財実験」と言われてるもの
例えば600円を投資したこちらの参加者。
投資額ゼロのメンバーBさんを罰することにして、100円を支払いました。
このように罰のルールを取り入れると、平均投資額はグラフの青い線のように上がりました。
フリーライドを防ぐために罰が効果的なことがわかります。
まあこれが「公共財実験」と言われてるものなんですね。
だからほっといたらフリーライドしてみんながアンハッピーになるところを、少しルールを変えてやると協力を引き出すことができる。
なるほど。
そういうルールの作り方をいろいろこうやって実験で考えるんですね。
だから罰則の与え方も少しずつ変えていくと、比較的簡単な罰則の方法でみんなが協力してくれる方法は、何かというのを考え出すことができるわけです。
はい。
犬飼先生6回目まで、どんな投資のしかたしてたんですかね?
それ発表してしまうんですか?
はい。
何か恥ずかしいじゃないですか。
駄目ですか?
僕の駆け引きとかせこい部分が出るってことですよね?
それ。
発表されたら。
それ覚悟してやってるんじゃないんですか?
ある程度は覚悟してましたけど…。
ピンポン!今回は特別ね!そうですね。
一回目は、500円をグループに投資してたんです。
結構投資してますね。
そうですよね。
だけどその次の回には200円になってしまいました。
次は100円です。
、それからはちょっと上がって300円になりました。
これどういう考え方?
寄付金の合計がデカかったんですよ。
「みんなありがとう」っていう。
お礼をしたわけですか。
「ありがとうございます」っていう自分だけせこいなと思って、一回上げました。
はぁはぁはぁ。
それで?
その次は200円ですね。
なるほど。
とは言うもののってことですよね。
300円200円ぐらいでだんだん落ち着いたんですか。
最後は100円です。
やっぱり100円までいきましたか。
最後はやっぱり100円です。
やっぱり最後だから、もうこれで自分の利益を最大にしようと。
そうですね。
あんまりもうからなかった?
あんまりもうかってないです。
結局みんながそういう行動を取ったと。
最後。
後半は多分みんなそうだんだん減って、特に最後なんてほとんどみんな寄付してなかったです。
ビックリしましたもん。
自分だけじゃない…。
僕だけじゃなかったです。
それを強調したかった。
やっぱり。
まあ大体どんな過去に行われた実験でも、こんなふうになりませんか?
そうですね。
大体初めは、比較的皆さん投資するところから始まるんですが、回を追うごとにどんどんとグループへの投資額は、減ってくるっていうのはよく見られる傾向ですね。
なるほど。
なるほどね。
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