フリーライドが発生しやすいような状況
19世紀イギリスなどで行われていた美人投票ゲーム。
「誰が一番美人か?」を投票して1位になった人を選んだ人が、勝ちというものです。
経済学者のケインズは…、…と言いました。
つまりどちらも他の多くの人が選びそうなところを、深読みすることがポイントなのです。
だから株を買おうとするときに、自分が「この株は絶対将来値上がりする」と思う、その株に投資するんじゃもうからないわけですよ。
はい。
みんながこれから株が値上がりするだろうという、会社の株に投資しないともうからない。
なるほど。
だから実際の価値から外れてしまうことも、たくさんあるわけですね。
う~ん。
読みのしかたによるわけですからね。
はいはいはい。
大竹先生。
皆さんどちらに行かれたんですか?
いやああのねこれから皆さんに、経済実験に参加してもらうじゃないですか。
その時にあんまり実験の裏話をしちゃうと、実験参加者の行動変わっちゃうかもしれないじゃないですか。
なるほど。
こういうことをやると、よくないですよとかって思われちゃうと…。
はいはい。
ねぇ。
本当の心が出してもらえない。
素直にこの実験を受けてもらうために。
そう。
わかりました。
それでちょっと実験参加者の方のいない所で、これから話をしたいんです。
まあこうやってね経済実験も何のためにやるかっていうと、実験そのものが目的じゃないですよね。
そうですね。
目的はやっぱり実験してみてその成果を社会に役立てる。
その仕組みを作る前に実験して確かめるというのが、大きな目的ですよね。
公共財って言われるものを作るときに、やっぱり利他心があったらみんなこう喜んで公共財に投資して、みんなのためによくなるっていうことをするはずなんですけど、実験してみるとやっぱりあんまり利他心ないという事が…。
そうなんですね。
わかったりとかしてるんですよ。
次はフリーライドが発生しやすいような状況を作ったときに、どうやったらそういうようなフリーライドを防ぐかっていうことを、するための実験をしてみたいと思います。
わかりました。
続いての実験。
参加者の心の中の駆け引きが手に取るように見えてきます。
まず一人に1,000円ずつ渡します。
その中から投資金を募ります。
集めたお金を倍にして再び全員に均等に分配するルール。
例えば全員が1,000円を投資すれば8,000円が4人に分配され、一人2,000円を手に入れることができます。
「大竹百円札」というのがありますのでこれを使って、皆さんにデモンストレーションをしてもらおうと思います。
はい。
生きてる間にお札になってしまうのは感慨深いですけど私は。
ねえ。
ちょっとこれ本当はじゃないんですか?
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