大きな不況の時に大体お笑いブームが始まって、そのあと景気が良くなる
何か経験を評価する時というのは…、この実験だとAの場合は最初に手を入れた時のつらさと、手を抜いた時のつらさというのは同じ。
だから思い出としては、痛かったつらかった冷たかったという思い出だけなんですけど、Bの方だと入れた時はそうなんですけど、抜く時は少しマシだった。
少しマシだったというのが思い出として残ってるから、次やるとしたらBの方がいいという事に、なったんだと思うんですね。
そういう意味で終わりよければ全てよしという感じの事が、大体知られてて心理学とか行動経済学では、「ピークエンドの法則」というふうに言われてるんですね。
例えばマラソンも。
走っている時はつらくてもゴールの瞬間の感動が印象に残り、また何度も走ってしまいますよね。
いい思い出もそうなんです。
最後の体験が感動的であるほど、ステキなイメージを記憶に残すと言われています。
ピークエンドの法則。
デートにも使えるんですよ。
別れ際に印象的なひと言を伝えれば、愛が深まるかも。
どうですか?
デートの時にそういう事を心掛けてきたとかありますか?
考えた事なかったですね。
これを今日は伝えようと思ってても、それは途中やった事が多かったかもしれないですね。
最後の方がいいんですね。
最後の方が思い出としてはいいものになるみたいですね。
お笑いのネタなんかではどうですか?
最初はつかみと言われるじゃないですか。
あと最後はオチと言ったりするんですけど、そこは一番大事やと言われてますね。
オチは本当に印象ですもんね。
特にコンクールとかだとオチが勝負を分けるというか。
そういうふうに自分の生き方の行動パターンを作っておけば、自分も幸せになれますよね。
人も幸せにする事ができるのはあるかもしれないですね。
順番を考えるだけで随分違ってくる。
なるほど。
実はね、日本の幸福度を上げる事に大きな貢献をしてて、それからひょっとすると、日本の経済を良くする事に貢献してるかもしれないんですよ。
ほんとですか?
はい。
こんなデータを見つけました。
GDPの成長率が上がるのと大体合ってるんです。
更にお笑いブームの時期を見てみると、1979年のオイルショック91年のバブル崩壊、97年のアジア金融危機、2008年のリーマンショックなどの時にブームが。
お笑いが景気回復に役立つの?
大きな不況の時に大体お笑いブームが始まって、そのあと景気が良くなると。
じゃあ不況の時にみんなが暗い気持ちになってる時に、これで因果関係を無理やり言うのは難しいんですけど、相関はあるんですね。
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