日本人の労働時間は減ってきている
「余暇」という事で
今日はこういう格好で来ました。
秋の行楽シーズンなんで
今日はバスで旅行すると聞いたんですけど
あれですかね?
あっ川口先生。
どうもおはようございます。おはようございます。
ご無沙汰してます。
労働経済学が専門です。
先生よろしくお願いします。どうぞよろしくお願いします。
何か不思議な感じですね。バスでこうやってお話しするの。
バスの中で話をすると
これから休みに行くという感じしますよね。何となく。
なかなか僕最近休みが取れなくて
余暇を過ごす事がないんですけど
今日一応僕の1週間のスケジュールをグラフにしてきたんですよ。
赤い時間が仕事の時間ですか。
朝8時ぐらいから収録始まって
打ち合わせ収録取材ロケ。
夜は今本を作ってましてその執筆作業がありまして。
本当にメチャクチャ長い時間
トータルでは働いていらっしゃいますよね。
特に僕が声を大にして言いたいのは
この執筆作業が
仕事に含まれてない感じが嫌なんですよ。
僕の中ではすごい仕事なんですけど
マネージャーもここは多分寝てると思ってるんで。
ここの青い所が
ちょっとしたお休みみたいな感じですか?そうなんですよ。
ずっと仕事ばかりしてると
自分の知ってる事とか体験した話話すばっかりで
雑巾で言うと完全に絞りきって水一滴も出ない状態になってて。
本を読む音楽を聴くとか見に行くとかにしてるんですけど。
それがインプットの時間になってるわけですね。
僕の周りはみんなこんな感じの人が多いんですけど。
いや平均的に見ると
日本人の労働時間ってこれよりはずっと短くて
長い期間で見ても働く時間って減ってきてるんですよ。
そうなんですか。
ここ30年ほどで日本人の1日の平均労働時間は
およそ350分から290分へ
1日当たり1時間減りました。
更に曜日別に見ると
土日の労働時間は大きく減少。
1987年に労働基準法が改正され
週当たりの法定労働時間は48時間から40時間に減少。
その結果多くの企業が
週休2日制を採用するようになったのです。
こう見ますとだいぶ働く時間が減ってるじゃないですか。
だけど長時間働いてるって感じてる人が多いじゃないですか。
それはなぜなんですかね?
労働時間が減ってるという時に
みんなの労働時間が必ずしも減ってるわけではないんですね。
社会全体で見てみると非正社員の方が増えてきていて
その方たちの労働時間が短いですから
平均すると短くなってるんです。そういう事なんですね。
正社員の場合は人を雇用するのに
採用のコストってすごくかかるわけですよね。
面接をやったりとか募集広告を出したりとか。
会社へ入ってから最初の3か月ぐらいは
訓練だけやってるとか。
そうすると企業にしたら一回そういう負担をしたからには…
その人たちはすごい働かなくてはいけない。
そういう事です。ですのである意味で
労働時間の二極化のような事が起きていると。
確かにちょうどいいバランスで仕事をできてるという人は
あんまり聞かないですもんね。そうかもしれないですね。
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